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企業型確定拠出年金制度のマッチング拠出とは?ルールからメリットやデメリットについても解説

2023.04.24
企業型確定拠出年金制度のマッチング拠出とは?ルールからメリットやデメリットについても解説

※この記事は商品プロモーションを含むことがあります。

「企業型確定拠出年金のマッチング拠出とはどのような制度?」「マッチング拠出をするメリットはあるの?」という疑問を持っている方もいるでしょう。

そこで、今回は企業型確定拠出年金制度のマッチング拠出とはどのような制度なのかご紹介します。

この記事を読めば、マッチング拠出のメリットやデメリットを理解することができ、あなたに合っている制度かどうかが分かります。

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企業型確定拠出年金制度のマッチング拠出とは

年金

投資信託協会によると、企業型確定拠出年金(企業型DC)は、毎月会社が掛金を支払い、従業員が自分で資産運用を行うことができる年金制度です。

この年金制度によって会社が支払う掛金に、従業員が自分で掛金を上乗せすることをマッチング拠出といいます。

掛金を自ら追加で支払うことで、運用できる資産が増えるため、購入できる商品の幅を広げることも可能です。

マッチング拠出をする際のルール

ルール

マッチング拠出を利用する際には下記のルールの範囲内で行う必要があります。

  • 加入者掛金が事業主掛金を超えない
  • 事業主掛金の累計額と加入者の掛金累計額の合計額が掛金拠出限度累計額を超えない

掛金拠出限度累計額は下記のとおりです。

  • その他の企業年金があるケース:年間330,000万円
  • その他の企業年金がないケース:年間660,000万円

また、月額の拠出限度額は月額55,000円が限度額なので、これを超える掛金を月に支払うこともできません。

マッチング拠出をする3つのメリット

メリット

マッチング拠出をする3つのメリットは下記の通りです。

  • 掛金に対して所得控除が適用される
  • 運用して得た利益が非課税になる
  • 一時金、年金のどちらとして受け取っても控除が受けられる

掛金に対して所得控除が適用される

マッチング拠出として支払った掛金は全額に所得控除が適用されるため、所得税や住民税の課税所得が減ります。

そのため、マッチング拠出をすることによって、多くの掛金を支払っていれば、通常支払う税金よりも金額が軽減されることもあります。

運用して得た利益が非課税になる

企業型確定拠出年金制度を利用して得た利益は課税の対象ではありません。

もし、個人的に資産運用を行っていた場合は、運用益に税金が課せられるので、とてもお得に資産運用が可能です。

一時金、年金のどちらとして受け取っても控除が受けられる

老後に企業型確定拠出年金を受給できるようになった際、一時金または年金として受け取ることができます。

受け取り方が、一時金であれば退職所得、年金であれば雑所得として処理されます。

そのため、一時金で受け取る場合は退職所得控除が、年金で受け取る場合は公的年金等控除を受けることが可能です。

関連記事:確定拠出年金でいくら節税できる?税控除額の計算方法もご紹介

関連記事:確定拠出年金にかかる税金とは?一時金と年金の違いについても解説

マッチング拠出をする2つのデメリット

デメリット

マッチング拠出をするデメリットは下記の2つです。

  • 途中解約ができず、基本的に60歳まで受け取ることができない
  • マッチング拠出には上限額がある

途中解約ができず、基本的に60歳まで受け取ることができない

企業型確定拠出年金は途中解約ができず、基本的に60歳になるまで受け取ることができません。

もし、病気など不測の事態があり、お金が必要という場合でも引き出してお金がもらえないというデメリットがあります。

そのため、マッチング拠出をして、多くの資産を運用するのも良いですが、すぐに引き出せる口座にも一定金額貯金しておくことも大切でしょう。

マッチング拠出には上限額がある

前述したとおりマッチング拠出には上限額があるので、通常の資産運用よりも金額に制約があります。

例えば、加入者掛金が事業主掛金を超えない範囲でマッチング拠出の金額を支払わないといけないので、会社掛金と本人掛金は下記の表のようになります。(参照元:労働金庫連合会

会社掛金 本人掛金
5000円 5000円以下
10000円 10000円以下
15000円 15000円以下
27,500円 27,500円以下
30,000円 25,000円以下
40,000円 15,000円以下
50,000円 5,000円以下

もし、自身の知識を活かして多くの元手を使って資産運用をしたいという方にとってはデメリットとなるでしょう。

課税対象とならないのは大きなメリットですが、使える金額に制約がかかるのが嫌だという方はマッチング拠出を利用しないのも選択肢に入れて考えてください。

マッチング拠出制度がない場合はiDeCoの利用もおすすめ

積立

マッチング拠出制度がないという場合は個人型確定拠出年金であるiDeCoの利用もおすすめです。iDeCoは個人で積み立てるため、掛金を支払うのは企業ではなく自分になります。

税金の控除に関しては企業型確定拠出年金の様に、掛金は全額所得控除の対象で、運用益は非課税です。

任意で加入する年金制度で途中解約はできませんが、支払いが厳しい場合には停止や減額といった措置をとることもできます。

興味を持った方はぜひ、こちらも利用してみてはいかがでしょうか?

企業型確定拠出年金制度のマッチング拠出に関するよくある質問

クエスチョン

企業型確定拠出年金制度を利用して資産運用をする場合、損が出てしまうこともありますか?

はい、資産運用なので、購入する商品によっては損が出てしまう恐れもあります。場合によっては元本割れを起こすこともあるので、商品選びには慎重になるようにしましょう。

投資の知識はありませんが、企業型確定拠出年金制度を利用しても大丈夫ですか?

利用すること自体は問題ありませんが、前述したとおり選択する金融商品によっては損が出るリスクがあります。知識のある方に教えてもらったり、自身で調べるなどして知識をつけてから運用に挑戦すると良いでしょう。

まとめ:マッチング拠出のメリットとデメリットを理解してうまく活用しよう!

笑顔の兄妹

企業型確定拠出年金制度には税制上の優遇を受けられるなど、多くのメリットがあります。

しかし、途中で解約をすることはできないなどのデメリットもあるので、マッチング拠出を利用して多くの金額を払ってしまうと、手元の資金が減ってしまうというリスクもあります。

この記事を参考に、メリット・デメリットをともに理解して、うまくマッチング拠出を利用することで、老後の資産形成を行っていきましょう。

関連記事:マッチング拠出・企業型確定拠出年金の仕組み、その他の年金制度との違いを解説

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