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一人暮らしで貯金できない理由と解決策とは?少ない収入でもしっかり貯める方法

2024.11.29
一人暮らしで貯金できない理由と解決策とは?少ない収入でもしっかり貯める方法

※この記事は商品プロモーションを含むことがあります。

進学や就職などをきっかけに、実家から離れて一人暮らしをスタートする方も多くいるのではないでしょうか。初めての一人暮らしは憧れや希望に満ち溢れ、これからの生活が楽しみに感じるものです。

しかし、実際一人暮らしを始めると、思うように貯金ができず苦労するケースは少なくありません。本記事では一人暮らしで貯金ができない理由や、具体的な解決策について詳しく紹介します。

なぜ一人暮らしで貯金ができないのか、実際の貯金額はどのくらいが目安となるのか、貯金するために今からできる節約術や貯金のアイデア、貯金を継続するためのポイントやライフステージごとの貯金プランなど、様々な情報をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。


なお、Moneyforce(マネーフォース)が展開する「Moneyforce家計診断」では、貯金ができない等の家計相談を、「無料で何度でも」ご利用可能です

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監修者

2級ファイナンシャル・プランニング技能士/証券外務員一種

西郷 勢矢

静岡県出身。大学卒業後金融業へ就職。2024年には証券外務員一種を取得。得意分野は住宅ローン、NISA、保険など。保有資格は「証券外務員一種」「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」。

目次

一人暮らしで貯金できない理由とは?

悩む男性

「収入はあるのになぜか貯蓄が貯まらない」「普通に生活しているはずなのに毎月お金が足りない」などは、一人暮らしをしている多くの方が抱えている悩みです。なぜ一人暮らしで貯金ができないのか、その理由について紹介します。

  • 固定費の負担が大きい
  • 支出を管理する人がいないため浪費をしてしまう
  • 都市部の生活コストが高い
  • 支出の優先順位がつけにくい

一人暮らしで貯金ができない主な理由は、上記の4つが挙げられます。それぞれの具体的な内容について詳しくみていきましょう。

固定費の負担が大きい

一人暮らしを始めると、今までかからなかった「固定費」が発生します。これまでに必要だった固定費は、通信費のみだったという方も少なくありません。しかし一人暮らしをスタートさせると、家賃や水道・光熱費なども必要になります。

これらの固定費の負担が大きく、中々貯蓄に回すお金が確保できないという方も多くいるでしょう。これまで実家にお金を入れていたとしても、一人暮らしでの支出の方が圧倒的に多くなります。

今までの感覚と同じでは、全く貯金ができず毎月ギリギリの生活になってしまうでしょう。場合によっては赤字になってしまうケースもあります。収入があっても、出ていく金が多ければ貯金はできません。

支出を管理する人がいないため浪費をしてしまう

一人暮らしをすると、当然お金の管理はすべて自分で行う必要があります。仮に無駄遣いをしてしまっても、それについて言及する人がいないため、無駄遣いに気付かないこともあるでしょう。

その結果、大きな買い物をしたわけでもないのになぜか貯金できないという方は多くいます。毎日何となくお金を使い続け、気が付いたら残高がないという経験をした方もいるのではないでしょうか。

例えば、仕事帰りにコンビニでちょっとした買い物をするのが癖になっている場合、1回の会計は安くてもそれが何度も続けば月の出費としては大きな金額です。しかし、管理する人がいなければこうした余計な支出に気付けず、結果として浪費してしまうことになります。

都市部の生活コストが高い

都市部の生活コストは地方に比べてかなり割高です。例えば、一人暮らしすることで必要になる代表的な固定費の家賃について注目してみましょう。都市部と地方を比べると下記のような違いがあります。

都道府県家賃平均金額(1LDK・2K・2DK)
東京都品川区12.81万円
青森県八戸市6.5万円
新潟県新潟市中央区5.92万円
三重県伊勢市4.55万円
大阪府大阪市中央区11.94万円
広島県豊田郡大崎上島町7.5万円
徳島県板野郡松茂町5.4万円
福岡県福岡市中央区9.81万円
沖縄県那覇市8万円

参考:全国統計データ「賃料相場」

上記表は、それぞれのエリアごとに最も家賃が高い地域をまとめました。東京は品川区が最も高く、1LDK・2K・2DKの家賃相場が12.81万円と高額です。一方、その他のエリアは東京よりも相場が低く、いかに東京の生活コストが高いのかが分かる結果となりました。

また、東京は家賃だけでなく水道・光熱費や物価も高い傾向にあるため、普段の生活の中での出費も多くなるでしょう。全く同じ生活でも、都市部と地方では支出額が異なるため、結果として貯金するためのお金が残らないということが多くあります。

支出の優先順位がつけにくい

生活する上で必要なのは、固定費だけではありません。「欲しい服がある」「行きたい場所がある」「友達と飲みに行く」など、それぞれで支出額が異なる変動費がありますが、意識しないとついつい欲に負けて支出の優先順位を誤ってしまうことも少なくありません。

その結果貯金のためのお金が残らなかったり、最悪の場合必要な固定費の費用が足りなくなってしまうこともあるでしょう。一人暮らしでは、支出の優先順位を間違えてしまうと生活全体に大きな影響が出てしまいます。

優先順位がつけにくい場合、まずは必要な固定費のお金を確保し、その他の交際費などはある程度の予算を決めておくなど、事前にしっかりとルールを定めておきましょう。

年齢や収入別の貯金目標額の目安

貯金箱

貯金したいと考えていても、実際どのくらいの金額を目標にすればいいか分からないという方は多くいるのではないでしょうか。貯金は、目標を定めることで意識を高め効率よく進めることが可能です。そのためにも、まずは年齢や収入別における平均的な貯金額を把握しておきましょう。

まずは年齢による貯金額の平均・中央値です。平均値とは、全世帯の平均を算出した金額ですが、離れた数値に影響されやすいため実際の貯蓄額とは大きくかけ離れていることがあります。平均値は目安程度に考え、中央値を参考にしましょう。

中央値は、全世帯の貯蓄額のちょうど真ん中を示しており、平均値よりも実際の金額に近いのが特徴です。年齢別の貯蓄額について、下記表を確認しておきましょう。

年齢平均値中央値
20代121万円9万円
30代594万円100万円
40代559万円47万円
50代1,391万円80万円
60代1,468万円210万円
70代1,529万円500万円

参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)シート4」

上記表のように、平均値・中央値ともに最も低いのが20代となります。平均値は100万円を超えていますが、中央値を見てみると9万円となっており、平均値の1/10以下です。

また、平均値の場合、年代が上がるごとに貯金額も増えている傾向にありますが、中央値はそれぞれの貯金額が全く異なっているため、貯蓄額の目標を定める場合はまず中央値を参考にし、クリアできたら次に平均値を目指していきましょう。

次に紹介するのは年収別貯金額です。

年間収入平均値中央値
収入はない318万円0円
300万円未満663万円50万円
300~500万円未満1,019万円200万円
500~750万円未満1,943万円600万円
750~1,000万円未満3,837万円2,260万円
1,000~1,200万円未満634万円5万円
1,200万円以上1億7,011万円4,095万円

参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)シート4」

自分の年収と比較し、平均値や中央値の貯金額とどの程度差があるのかを確認しておきましょう。また、一般的な貯蓄の割合としていわれているのが、収入の20%~30%程度です。手取り年収350万円の場合、60万円~90万を貯蓄に回せるようにするといいでしょう。

しかし、貯蓄額は家計により大きく異なります。一人暮らしでは生活におけるすべての支出を自分の収入のみでまかなうため、毎月同額を貯金することが難しいこともあるでしょう。ここで紹介した平均値や中央値はあくまでも目安ですが、貯蓄額の目標を定める際にこうしたデータは非常に参考になりますので、ぜひ活用してください。

2級ファイナンシャル・プランニング技能士/証券外務員一種

西郷 勢矢

年収に対しての貯蓄額には大きな差分が生まれています。
年齢によって家庭を持っている場合などは、自分の趣味に使用するお金を制限して貯金に回すことも増えるため、ライフスタイルによっても貯蓄額が前後します。

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一人暮らしの方が今日からできる節約方法

電気料金のお知らせ

節約は、ほんの少しの変化が結果として大きな結果をもたらしてくれることもあります。しかし、具体的に節約はどうやればいいのか分からないという方もいるのではないでしょうか。ここでは、一人暮らしの方が今日から取り入れられる4つの節約方法を紹介します。

  • 固定費を見直す
  • 電子マネーやキャッシュレス決済を利用して割引や還元を活用する
  • 節約を意識した生活習慣を送るようにする
  • 毎月の目標貯金額を設定して収支を見える化する

節約は、小さな積み重ねが大切です。下記でそれぞれの方法について詳しくお伝えしますので、さっそく挑戦してみましょう。

固定費を見直す

固定費の見直しは、家計の節約をより確実なものとするために欠かせない重要なポイントです。固定費は必ず毎月必要になる出費のため、少しでも節約すれば継続的に支出を抑えられます。

  • 家賃が安い賃貸へ引っ越す
  • 光熱費を一本化してセット割などを活用する
  • 格安スマホへ乗り換える
  • 加入している保険の補償内容が本当に必要か確認する
  • 節水用シャワーヘッドに変更して水道料金を下げる
  • 利用頻度が低いサブスクサービスを解約する

例えば家賃が安い賃貸へ引っ越せば、数万円の節約が可能なケースも少なくありません。光熱費の節約は、一本化してセット割を利用するほかに、電気料金の契約アンペアを減らしたり、格安のガス会社に乗り換えたりという方法もあります。

固定費の節約は、食費や衣料費などを節約するよりもストレスがありません。一度節約できればそのまま支出を抑え続けることが可能なため、精神的に追い詰められたり「節約しなければ」というプレッシャーを感じることもないでしょう。

電子マネーやキャッシュレス決済を利用して割引や還元を活用する

現在、電子マネーやキャッシュレス決済には様々な種類があります。利用できる店舗も多く、コンビニやスーパー、薬局、飲食店はもちろん、医療機関などでも導入しているケースが少なくありません。

それぞれポイントがついたりや割引クーポンなどが配信されたりすることもあるため、うまく活用できれば支出を抑えられます。また、期間限定でお得なキャンペーンなどが開催されることもあります。

1回の会計額が少なくても、回数が多ければたまるポイントや総割引率、還元率も高くなるでしょう。生活の中でのちょっとした節約として、現金ではなく電子マネーやキャッシュレス決済を積極的に取り入れてみてください。

節約を意識した生活習慣を送るようにする

「買い物リストを作成して余計なものは購入しない」「電気をこまめに消す」など、日々を送る中で節約を意識した生活習慣を身につけるようにしましょう。しかし、節約のために欲しいものを全て我慢したり、外出や外食を全くしなかったりなど、無理してまで意識を高める必要はありません。

少しでも息抜きがないと、節約することが過度なプレッシャーになり日常に支障が出てしまうこともあります。まずは毎月の予算を決めたり、コンビニでの買い物を減らしたりなど、節約意識をゆっくりと高めていきましょう。

一人暮らしでは、お金に関することは自分に決定権があります。だからこそ、少しずつ節約を意識し、「先月よりも支出が減った」「次の給料日までにお金が余った」などの成功体験を実現させてください。

毎月の目標貯金額を設定して収支を見える化する

貯金を効率よく行うためには、目指すべきゴールを決め、日々に家計の動きを正しく把握することが大切です。そのため、家計簿をつけて収支を見える化していきましょう。先ほどもお伝えしたように、支出管理がうまくできていなければ、当然家計を把握することはできません。

家計簿に慣れていない方の場合、まずはざっくりとした項目ごとの収支を記録するようにしてください。主となるのは下記のような項目です。

  • 固定費:家賃・水道光熱費など
  • 生活費:日用品費など
  • 食費:外食や食材費など
  • 雑費:美容・衣服・趣味など
  • 特別出費:冠婚葬祭費など

家計簿はこれまで手書きが主流でしたが、現在は初心者でも扱いやすいアプリなども多くあります。

中にはレシートを撮影するだけで内容を記録してくれるものもあるので、搭載されている機能を比較し使いやすいアプリで始めてみましょう。

一人暮らしでもできる貯金方法のアイデア

貯金箱と電卓

一人暮らしは様々な理由で貯金ができず、思った以上に支出が多くなってしまうことが多くあります。しかし、ちょっとしたアイデアで効率よく貯金することが可能です。

  • 余った分を貯金ではなく、先取り貯金を行う
  • 小銭貯金やつみたてNISAでコツコツ貯金をする
  • 貯金用の口座を開設する
  • スマホアプリを活用して収支をつける習慣をつける

上記4つは、貯金ができないと悩んでいる方にぜひ試してほしいアイデアです。難しいことはなく、お金の管理が苦手な方でも簡単に取り入れられるので、それぞれの内容を正しく理解し実践してみてください。

余った分を貯金ではなく、先取り貯金を行う

一般的に、「収入から固定費や生活費などを支払い、残りを貯金する」と考えている方が多いのではないでしょうか。しかし、これでは結局お金が残らず貯金できないままとなってしまいます。先取り貯金とは、収入を得たらまず貯蓄に回すお金を確保し、残りで生活するというやり方です。

貯金額を多く取り過ぎてしまうと生活が苦しくなってしまい、せっかくの先取り貯金を下ろしてしまうことになります。こうしたことが起こらないよう、収支のバランスをみながら適切な金額を貯金するようにしましょう。まずは1万円や2万円など、無理のない範囲で金額を確保するようにしてください。

小銭貯金やつみたてNISAでコツコツ貯金をする

例えば買い物のお釣りで小銭がたくさんある方は、お財布に入れたままにするのではなく貯金箱に貯めるようにしましょう。1円や5円などの少額でも、コツコツ貯めていけばそれなりの金額になります。

また、NISAを利用するのもおすすめです。NISAは利益分が非課税となるため節税対策にもなり、また引き出しタイミングの制限もないので、必要になった時にすぐ手元に現金を用意できるのも魅力です。

金融機関によっては、100円や1,000円といった少額投資ができるので、まとまったお金が用意できない方でもすぐに始められます。小銭貯金やNISAは長く継続すればするほど貯金額も大きくなるので、なるべく早めにスタートさせましょう。

貯金用の口座を開設する

生活費を入れておく口座と貯金用口座が同じ場合、気付いたら貯金の分も使ってしまったという経験をした方もいるのではないでしょうか。同じ口座に入れておけば管理が楽ですが、その反面うまく貯金できない要因となります。

そのため、貯金用口座を作り生活費とは別で管理するようにしましょう。先ほどお伝えした先取り貯金の場合、貯金用口座にすぐに移してしまえば使ってしまう心配もありません。生活費用の口座にある金額でやりくりするので、自然に節約する意識も高められます。

スマホアプリを活用して収支をつける習慣をつける

スマホアプリは、収支の記録ができるものが多くあります。先にお伝えしたように、家計簿として使えるものはもちろん、クレジットカードや株など、保有しているすべての資産をまとめて管理できる資産管理アプリなど、様々なタイプがリリースされています。

こうしたアプリを活用し、日々の収支をつける習慣を身につけてください。日々の記録をこまめにつけることができれば、無駄な支出を早期に発見し、うまく節約してその分を貯蓄に回すことが可能です。貯金の目標額を設定できるものもあるので、ぜひ活用してみましょう。

2級ファイナンシャル・プランニング技能士/証券外務員一種

西郷 勢矢

一人暮らしだとしても自分の意識を変えて、習慣を作ることで貯金を計画的に行うことが可能です。
無料で手間がかからないアプリでの収支管理から始めて、徐々に手間がかかる口座開設などに移行していくのも良いでしょう。

家計管理におすすめの無料アプリはマネーフォワードMEです。マネーフォワードMEなら銀行口座とクレジットカード連携で収入と支出が自動で見える化できます。マネーフォワードMEは無料なので、家計を改善したいあなたは以下のボタンよりダウンロードしましょう。

貯金を続けるためのポイント

POINT

貯金は、一時だけお金を貯めても意味がありません。継続的に行うことで、より将来のための資産を確実に増やすことが可能です。貯金を続けるためにはどのようなポイントを意識すべきか、下記の6つを紹介します。

  • 貯金の目標を具体化する
  • 毎月支出を振り返る習慣を身につける
  • 必要な出費にはメリハリをつける
  • 「貯金できている実感」を楽しむ
  • 工夫ご褒美設定でモチベーションを維持する
  • 長期的な視点での節約意識を持つ

貯金を効率よく長期間続けるためにも、下記で具体的にお伝えする内容をよく理解し、不安のない将来のためにしっかりと貯金していきましょう。

貯金の目標を具体化する

何のために貯金するのか、その目標を具体化して下さい。ただやみくもにお金を貯めたいと考えても、目標がなければ終わりが見えず、モチベーションが維持できずに途中で放棄してしまうこともあるでしょう。

貯金すべき金額を具体化することで、挫折せず継続的な貯金が可能です。貯金の目標があるからこそ頑張れるというケースも少なくありません。単純にお金を貯金するのではなく、その目標をしっかりと具体化しましょう。

毎月支出を振り返る習慣を身につける

先ほどお伝えしたように、効率よく貯金するためには、家計の収支を正しく把握することが欠かせません。しかし、1人暮らしを始めたばかりでは、支出を振り返る習慣がない方も多くいます。

まずは意識して使ったお金を振り返るところから始めましょう。何にいくら使ったか、本当に必要なものだったか、不要なものは購入していないかなどを必ず確認するようにしてください。ある程度の習慣が身につけば、意識せずとも余計な買い物を控えられるようになります。

必要な出費にはメリハリをつける

上手く貯金できる人は、かしこくメリハリのあるお金の使い方をしています。当然お金を使わなければその分貯金ができますが、それでは生活に張り合いが出せません。本当に欲しいもの、必要な場合はしっかりとお金を使い、節約すべきところは抑えるなどのメリハリをつけましょう。

メリハリのあるお金の使い方をするためには、支出の優先順位をうまくつけることが肝心です。

【メリハリのあるお金の使い方の一例】
どうしてもこだわりたいものはワンランク上のアイテムを購入し、優先度が低いものは安く済ませる人からのおすすめや流行だけで判断せず、本当に自分に必要かどうか見定める費用対効果を意識して、今の自分に役立つのかを見極める

支出の価値基準がない場合、衝動買いが多くなり買ってから後悔することも少なくありません。お金をかけるところはかけ、抑えるべきところはしっかり抑えるというような使い方を意識してください。

「貯金できている実感」を楽しむ工夫

継続的な貯金は、実際にお金が溜まっていることを実感することが大切です。少しずつでも貯蓄が増えていけば。それがモチベーションになりさらにやる気が出てくるでしょう。通帳の残高を確認して実際の貯金額を把握するのはもちろんのこと、500円・100円玉貯金をコツコツ貯めて日々重さが増えていくのを実感するのもおすすめです。

また、貯金できている実感を楽しむためには、下記の様なちょっとした遊び心を取り入れてみましょう。

貯金方法詳細
歩いた分だけ貯まる「歩数貯金」1日の目標歩数を決め達成できたら貯金する例:1万歩で1,000円、5,000歩で500円など
無駄遣いを防止できる「365日ぬりえ貯金」1から365の数字を印刷しその数を貯金する例:「200」の数字であれば200円を貯金
すぐ実践できる「つもり貯金」食べたつもり・買ったつもりで貯金する例:缶コーヒーを買ったつもりで120円貯金

365日ぬりえ貯金は無料でダウンロードできるものもあるため、楽しみながら貯金ができます。1年間続ければそれだけで6万円を超える貯金が達成できるので、ぜひ実践してみてください。

ご褒美設定でモチベーションを維持する

継続して貯金するためには、モチベーションを下げないことが大切です。自分へのご褒美を設定して、効率的な貯蓄を実現させてください。設定するご褒美には下記のようなものがあります。

【モチベーション維持のためのご褒美設定の例】
1週間の食費が先週より節約できれば、デパ地下の高級スイーツを買う10万円貯まるごとに好きなブランドのアイテムを購入する月の目標金額に達成できれば高級レストランでディナー

貯金の最終目標金額の前に、小さな目標を立てて達成するごとにご褒美を設定すれば、モチベーションが維持され挫折することなく貯金を継続できるでしょう。貯めるだけではなく、自分のために使うことでさらに貯金に意欲的になれます。

長期的な視点での節約意識を持つ

貯金は数日や数週間で貯まるものではありません。長期的な視点で、しっかりと節約意識を持つことが重要です。1日100円や200円の節約だったとしても、長く続けることで無駄を省きコツコツ貯めることが可能です。

例えば1日100円の節約になった場合、1年間で3万6,500円、200円なら7万3,000円の節約になります。それと同時に固定費を見直して支出を抑えれば、さらに貯金に回せるお金を確保可能です。

小さな金額でも、長期にわたって貯めれば大きな金額になります。徹底的に無駄を省いた生活ではなく、小さな節約を継続的におこなっていく意識を持ちましょう。

ライフステージに合わせた貯金プラン

LIFESTAGE

貯金の方向性や節約ポイントなどは、それぞれのライフステージによって異なります。全員が同じ方法でスムーズな貯金ができるとは限りません。20代で独り身の人もいれば、すでに結婚して子供の誕生を待っているケースもあるでしょう。一人暮らしの方が貯金する場合、今後の生活スタイルの変化に合わせて貯金プランを計画する必要があります。

これからの人生設計に必要なお金を正しく把握することで、自分にぴったりの貯金プランを立てられるでしょう。貯金プランを立てる際には、「周りがどうか」「他人はどうしているか」ではなく、自分がどうありたいかが重要です。

例えば結婚資金を貯金したい場合、貯金負担額の分担を決めたり、目標額や期間を明確にしておきましょう。2人でそれぞれ同額負担し、目標額を400万円に設定した場合、下記のような貯金プランが立てられます。

貯金額目標達成年数年間貯金額
1人2万円/月※合計4万円/月約8年4ヶ月48万円
1人3万円/月※合計6万円/月約6年72万円
1人4万円/月※合計8万円/月約4年2ヶ月960万円

上記表を一つの目安として、収支の状況などを正しく把握したうえで、適切な貯金プランを考えてみてください。貯金プランがうまく立てられない場合、お金のプロであるファイナンシャルプランナーへの相談もおすすめです。

節約に関するアドバイスなどもしてくれるので、いつから貯金をスタートすればいい?無理のない範囲で貯金したいけれどいくらまでならできる?といった疑問や不安がある方は、ぜひファイナンシャルプランナーの相談を利用してみましょう。

2級ファイナンシャル・プランニング技能士/証券外務員一種

西郷 勢矢

自分1人ではどうしても貯金が難しいと感じている方は、ファイナンシャルプランナーへの相談もおすすめです。
あなたの家計の収支のうちどこを削るのが良いか、ライフスタイルにあっている貯金方法はあるかを丁寧に教えてもらうことができます。

一人暮らしで貯金をするなら「Moneyforce家計診断」がおすすめ

「Moneyforce家計診断」は、無料で何度もお金に関する相談ができます。「家計の見直しがしたいけれどどこが無駄なのかが分からない」「1人暮らしで節約する方法を知りたい」「年収に対する生活レベルが合っているのかを判断してほしい」など、抱えている悩みをぜひ相談してください。

オンラインでの相談が可能なので、時間がないという方も問題ありません。また、近年話題になっているiDeCoや新NISAなどの資産運用についても丁寧に説明してくれるので、興味のある方は一度話を聞いてみましょう。

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一人暮らしで貯金できない方からのよくある質問

一人暮らしでうまく貯金できない方の中には、様々な疑問を抱えていることもあるでしょう。特に多くの方から寄せられている質問が下記の5つです。

  • 一人暮らしで最低限どのくらいの貯金があれば良いですか?
  • 先取り貯金をすると生活費が足りなくなるのですが、どうしたらいいですか?
  • 貯金を始めるには、まず何から取り組めば良いでしょうか?
  • 一人暮らしで収入が少なくてもできる節約方法はありますか?
  • クレジットカードは使わない方が良いですか?

将来の安定や余裕のある暮らしを獲得するためにも、ここで紹介する内容をよく理解し、効率よく貯金できるようにしていきましょう。

一人暮らしで最低限どのくらいの貯金があれば良いですか?

一人暮らしの場合、もしもの時に備えて月収の2ヶ月~3ヶ月ほどの貯金を目安にしましょう。病気や事故で働けなくなった、リストラされて次の仕事を探さなければいけなくなったなど、何が起こるか分かりません。

そのため、最低でも月収の2ヶ月~3ヶ月分の貯金を確保し、万が一の事態にしっかりと備えてください。収入別貯金額の目安として、下記表を確認しておきましょう。

収入額貯金額の目安
月収20万円40万円~60万円
月収30万円60万円~80万円
月収40万円80万円~100万円
月収50万円100万円~120万円

先取り貯金をすると生活費が足りなくなるのですが、どうしたらいいですか?

先取り貯金として最初に確保する金額が大きすぎる場合があります。先取り貯金は、あまりに大きな金額を貯蓄に回してしまうと、残金が少なくなり生活に支障が出てしまうでしょう。

まずは月1万円や2万円など、少額の先取り貯金からスタートしてみてください。ある程度先取り貯金を続けていくと、月の平均的な支出額が把握できるようになります。毎月いくらくらいのお金が必要なのかを正しく把握できたら、先取り貯金額を少しずつ増やしていきましょう。

一人暮らしで収入が少なくてもできる節約方法はありますか?

少しでも節約するためには、固定費の見直しがおすすめです。固定費は必ず毎月必要になるお金なので、少しでも安くすれば継続的に節約効果が得られるでしょう。収入が少ない方でも、ひとつずつ家計を見直しながら無駄を省いてください。

支出額が多いものから見直し、自分の生活を守りながら貯金できるよう準備しておきましょう。さらに、ちょっとした買い物を控えたり、外食をなるべく避けて自炊するようにしたりなど、できる節約は数多くあります。

クレジットカードは使わない方が良いですか?

現金がなくても支払いができるクレジットカードは、限度額までであればどんな買い物でもでき非常に便利ですが、購入したものの内訳を把握できていないケースが少なくありません。家計簿の項目に「クレジットカード支出」を記載している方もいますが、実際こういった支出はなく、厳密にいえばクレジットカードで支払った分は全て交際費・雑費・食費などに分類できます。

手元のお金が減らないため、クレジットカードは使いすぎてしまうリスクが高いでしょう。使い道を見直したり、一度カードの使用を封印するのもひとつの方法です。

貯金ができないと悩んでいる間はクレジットカードの使用を控え、まずは収支をしっかりと管理できるようにしましょう。

まとめ

パソコンを操作する人

一人暮らしは、これまで不自由だった部分が全て自由になることで、羽目を外しすぎてしまい中々貯金ができないと悩む方は少なくありません。また、家賃や光熱費など、今までは不要だった固定費も出てくるため、収入があっても思うようにお金が残らないというケースは多くあるでしょう。

本記事では、なぜ一人暮らしで貯金できないのか、年齢・年収ごとの貯金額の目標はどのくらいなのか、1人暮らしでも実践できる貯金方法のアイデアや貯金を続けるための大切なポイントについて詳しく紹介しました。

物価高や老後2,000万円問題など、近年ではお金にまつわる悩みは年代問わず誰しもが抱えています。一人暮らしでも計画的な貯金を実現し、将来安定した生活を送れるように、ぜひ本記事でお伝えした情報を参考にしてください。


なお、Moneyforce(マネーフォース)が展開する「Moneyforce家計診断」では、貯金ができない等の家計相談を、「無料で何度でも」ご利用可能です。

相談は、「今のお金の悩み」〜「将来の不安」の事まで幅広く対応しています。例えば、以下のようなお悩みをお気軽にご相談いただけます。

  • 「なかなか貯金ができなくて困っている」
  • 「貯金をしていてもあまり貯まっていない」
  • 「将来どのくらいお金が必要か知りたい」

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