🎮 配信用PC 初心者向けスペック&おすすめ5選【2026年】
「ゲーム配信を始めたいけど、どんなPCが必要?」「Vtuberデビューしたいけど予算はどのくらい?」——総務省「令和5年版 情報通信白書」によると、動画配信サービスの利用率は全年代で増加傾向にあり、特に10〜20代では約70%が何らかの動画配信サービスを視聴しています。配信者側も増加しており、「配信用PC」の需要はここ数年で急速に拡大しています。
しかし、配信用PCは通常のゲーミングPCとは求められるスペックが異なります。ゲームを動かしながら、同時に配信ソフト(OBS Studio等)でエンコード・配信するという二重の負荷がかかるため、ワンランク上のスペックが必要になるのです。
この記事では、配信の種類別に必要なスペック、OBS Studioの推奨設定、予算別おすすめ構成5選を2026年最新版で解説します。
配信の種類別・必要スペック一覧
「配信」と一口に言っても、その内容によって必要なPCスペックは大きく異なります。以下の4つのカテゴリに分けて解説します。
| 配信の種類 | CPU | メモリ | GPU | 予算目安 |
|---|---|---|---|---|
| 雑談・歌枠(カメラ+マイクのみ) | Core i5/Ryzen 5 | 16GB | 内蔵GPU or GTX 1660 | 10〜15万円 |
| ゲーム配信(軽量ゲーム) | Core i5/Ryzen 5 | 16GB | RTX 4060 | 15〜20万円 |
| ゲーム配信(重量級ゲーム) | Core i7/Ryzen 7 | 32GB | RTX 4060 Ti〜4070 | 20〜30万円 |
| Vtuber配信(3Dアバター+ゲーム) | Core i7〜i9/Ryzen 7〜9 | 32〜64GB | RTX 4070〜4080 | 25〜40万円 |
配信では「ゲーム処理」と「映像エンコード+配信送出」を同時に行います。ゲーム単体なら快適に動くスペックでも、OBSを同時に動かすとCPU・GPU・メモリすべてに追加負荷がかかるため、ワンランク上のスペックが推奨されます。
OBS Studio の推奨スペックと設定
OBS Studioは配信者の90%以上が使用する無料の配信ソフトです(OBS Project公式サイトより)。OBSの配信品質はPCスペックと設定の組み合わせで決まります。
エンコーダーの選択が最重要
OBSの映像エンコードには大きく2つの方式があります。
| エンコーダー | 処理元 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| NVENC(NVIDIA) | GPU | CPU負荷が極めて低い。ゲームしながらでも安定 | NVIDIA GPU必須 |
| x264 | CPU | 画質がやや良い(同ビットレート比) | CPU負荷が非常に高い。ゲームと同時は厳しい |
結論:ゲーム配信には NVENC 一択です。NVENCはNVIDIA GeForce GTX 1660以降のGPUに搭載されており、CPUにほぼ負荷をかけずに配信エンコードが可能です。これが「配信にはNVIDIA GPUを推奨する」最大の理由です。
OBS推奨設定(1080p 60fps配信)
| 設定項目 | 推奨値 | 備考 |
|---|---|---|
| 出力解像度 | 1920×1080 | YouTube/Twitchの標準 |
| フレームレート | 60fps | ゲーム配信は60fps推奨 |
| エンコーダー | NVENC(new) | NVIDIA GPU使用時 |
| ビットレート | 6,000 Kbps | YouTube推奨値 |
| プリセット | Quality | Performance〜Max Qualityから選択 |
配信用PCのCPU・GPU選び
CPUの選び方
NVENCを使う場合、CPUの役割は「ゲーム処理」がメインになります。ただし、OBSのシーン切り替え・アラート処理・チャット表示等もCPUが担当するため、ある程度の余裕が必要です。
- 雑談配信: Core i5-14400F / Ryzen 5 7600 で十分
- ゲーム配信: Core i7-14700F / Ryzen 7 7700X 以上を推奨
- Vtuber配信: Core i7-14700KF / Ryzen 7 7800X3D 以上(3Dアバターソフトが追加負荷)
GPUの選び方
配信用GPUは「ゲーム描画」と「NVENC配信エンコード」の二役を担います。
| GPU | VRAM | 対応可能な配信 |
|---|---|---|
| GTX 1660 SUPER | 6GB | 雑談配信・軽量ゲーム配信 |
| RTX 4060 | 8GB | フルHDゲーム配信(中〜高画質) |
| RTX 4060 Ti | 8/16GB | フルHDゲーム配信(最高画質) |
| RTX 4070 | 12GB | WQHD配信・Vtuber(2Dアバター) |
| RTX 4070 Ti SUPER | 16GB | 4K配信・Vtuber(3Dアバター+ゲーム) |
価格.comのデスクトップPC選び方ガイドでは、最新のゲームプレイや動画配信には Core i7/Ryzen 7以上 + 独立GPU搭載モデルが推奨されています(出典: 価格.com デスクトップパソコンの選び方)。
メモリ・ストレージの選び方
メモリは32GBが安心ライン
配信では以下のソフトが同時に動きます。
- ゲーム本体: 8〜16GB
- OBS Studio: 1〜2GB
- ブラウザ(チャット確認・BGM等): 2〜4GB
- Discord(通話): 0.5〜1GB
- Vtuberソフト(VTube Studio等): 2〜4GB
合計すると16〜27GBのメモリを消費する可能性があり、16GBではギリギリです。32GBあれば安心して配信に集中できます。
ストレージ構成
- OS + アプリ用: NVMe SSD 512GB〜1TB
- ゲームインストール用: NVMe SSD 1TB(ゲームは1本50〜100GB)
- 配信アーカイブ用: HDD 2TB〜4TB(1時間の配信で約6〜12GB)
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以下の構成例はBTOパソコン(ドスパラ・マウスコンピューター・パソコン工房等)の2026年4月時点の価格帯を参考にしています。
① 雑談配信向け(10〜15万円)
| CPU | Intel Core i5-14400F |
|---|---|
| メモリ | 16GB DDR5 |
| GPU | NVIDIA GeForce GTX 1660 SUPER |
| ストレージ | NVMe SSD 500GB |
| 向いている人 | 顔出し雑談・歌枠・お絵描き配信 |
② 軽量ゲーム配信向け(15〜20万円)
| CPU | Intel Core i5-14400F / AMD Ryzen 5 7600 |
|---|---|
| メモリ | 16GB DDR5 |
| GPU | NVIDIA GeForce RTX 4060 |
| ストレージ | NVMe SSD 1TB |
| 向いている人 | Apex Legends・Valorant等のFPSをフルHD配信 |
③ 重量級ゲーム配信向け(20〜25万円)
| CPU | Intel Core i7-14700F / AMD Ryzen 7 7700X |
|---|---|
| メモリ | 32GB DDR5 |
| GPU | NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti |
| ストレージ | NVMe SSD 1TB + HDD 2TB |
| 向いている人 | 原神・FF14等の重いゲームをフルHD最高画質で配信 |
④ Vtuber配信向け(25〜35万円)
| CPU | Intel Core i7-14700KF / AMD Ryzen 7 7800X3D |
|---|---|
| メモリ | 32GB DDR5 |
| GPU | NVIDIA GeForce RTX 4070 |
| ストレージ | NVMe SSD 2TB |
| 向いている人 | VTube Studio + ゲーム + OBS を同時に動かすVtuber |
⑤ プロ配信者向け(35万円〜)
| CPU | Intel Core i9-14900KF / AMD Ryzen 9 7950X |
|---|---|
| メモリ | 64GB DDR5 |
| GPU | NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER |
| ストレージ | NVMe SSD 2TB + NVMe SSD 2TB |
| 向いている人 | 4K配信・3Dアバター+重量級ゲーム・複数カメラ配信 |
配信初心者がやりがちな失敗3選
失敗1: AMD GPUを選んでしまう
AMD Radeon GPUはゲーム性能自体は優秀ですが、配信エンコーダー(AMF)の品質がNVIDIA NVENCに比べて劣ります。配信メインならNVIDIA一択です。
失敗2: 回線速度を無視する
いくらPCスペックが高くても、インターネット回線が遅ければ配信は途切れます。上り速度 15Mbps以上(できれば50Mbps以上)が推奨です。光回線(FTTH)の有線接続が理想的です。
失敗3: 周辺機器をケチる
PC本体に予算を全振りして、マイクやWebカメラを安物で済ませるパターンです。視聴者にとって音質は映像以上に重要です。最低でもコンデンサーマイク(5,000〜10,000円)を用意しましょう。
よくある質問
ゲーム配信に必要なPCスペックは?
CPU: Core i7/Ryzen 7以上、メモリ: 32GB以上、GPU: RTX 4060以上が推奨です。配信ソフトとゲームを同時に動かすため、通常のゲーミングPCよりワンランク上のスペックが必要です。
配信用PCの予算はどのくらい?
雑談配信のみなら10〜15万円、ゲーム配信なら18〜25万円、Vtuber(3Dアバター)配信なら25〜40万円が目安です。
配信にはNVIDIAとAMDどちらのGPUがいい?
配信にはNVIDIA GeForceシリーズを強く推奨します。NVENCはOBSの配信エンコードに最適化されており、CPU負荷を最小限に抑えながら高画質な配信が可能です。
ノートPCでも配信はできる?
可能ですが、発熱・騒音・スペック制限の問題があります。本格的な配信にはデスクトップPCを推奨します。外出先での配信にはゲーミングノート(RTX 4060搭載以上)が選択肢になります。
配信に必要な回線速度は?
上り速度15Mbps以上が最低ライン、50Mbps以上が推奨です。光回線(FTTH)の有線接続が理想的です。Wi-Fiは不安定になりやすいため、可能な限り有線接続を使いましょう。