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30歳代は貯金がいくらあ30歳代は貯金がいくらあれば安心?世間の平均貯金額や将来に向けて必要な資金、貯蓄を増やすコツを解説

2024.03.27
30歳代は貯金がいくらあ30歳代は貯金がいくらあれば安心?世間の平均貯金額や将来に向けて必要な資金、貯蓄を増やすコツを解説

※この記事は商品プロモーションを含むことがあります。

「30代の貯金はどれくらいあれば安心?」
「将来必要な資金は?」

30代の平均貯蓄額や将来必要になる資金がどれくらいかを気にする人は多いでしょう。貯金をしていなければ、今は良くても将来的に困ることが出てくるかもしれません。

この記事では、30代の平均貯蓄額や将来必要な資金について解説します。加えて、貯蓄を増やすコツやおすすめの運用方法もご紹介。この記事を読めば、これからの人生で必要な資金をしっかり準備できるでしょう。

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30歳代の単身世帯・2人以上世帯の平均貯金額を調査

30歳代の単身世帯・2人以上世帯の平均貯金額を調査

30代は社会では中堅どころです。仕事にも慣れて、中には結婚や子育てをする人もいるでしょう。年収やステータス・今後のライフプランによって貯蓄額はさまざまです。

この章では、30代の平均貯金額を、単身世帯と2人以上世帯に分けて紹介します。中央値も併せて紹介するので、あなたの現在の貯金額と比較してみてください。

30歳代の単身世帯の貯金は平均594万円・中央値100万円

まず、30代の単身世帯の貯蓄額について見ていきましょう。金融広報中央委員会が令和5年に行った調査によると、30代の金融資産保有額の割合は以下の通りです。

金融資産保有額30歳代の割合
非保有34.0%
~100万円未満14.5%
100~200万円6.2%
200~300万円7.4%
300~400万円6.2%
400~500万円4.0%
500~700万円5.6%
700~1,000万円3.4%
1,000~1,500万円7.4%
1,500~2,000万円1.9%
2,000~3,000万円3.1%
3,000万円以上4.0%
平均594万円
中央値100万円

参照元:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯](令和5年)」

30代の単身者では非保有が34%で、3人に1人以上は金融資産を持っていないことがわかります。保有する人の中でも100万円未満が14.5%と最多で、次いで200〜300万円と1,000万円〜1,500万円が7.5%と同率でした。

1,000万円以上保有している割合の合計が16.4%であることを考えると、保有している層の中でも大きく差があることがわかります。平均は594万円、中央値は100万円と、非保有層が多いことで金額が下がっているようです。

30歳代の2人以上世帯の貯金は平均601万円・中央値150万円

次に、2人以上世帯の貯金状況を見ていきましょう。

金融資産保有額30歳代の割合
非保有28.4%
~100万円未満12.3%
100~200万円9.9%
200~300万円7.6%
300~400万円5.6%
400~500万円4.5%
500~700万円6.6%
700~1,000万円5.2%
1,000~1,500万円6.3%
1,500~2,000万円2.2%
2,000~3,000万円2.6%
3,000万円以上4.0%
平均601万円
中央値150万円

参照元:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯](令和5年)」

30代の2人以上世帯では、単身者と比較して非保有層の割合が5.6%減少して28.4%に。保有層の貯蓄額の平均・中央値ともに増加していることがわかります。

保有層の中でも100万円未満が12.3%と最多であることは変わりありませんが、100万円〜200万円の層も増加しています。家族が増えることで、将来を見据えて貯金する意識が高まっていると考えられるでしょう。

30歳代が現在・将来的に必要となる費用

30歳代が現在・将来的に必要となる費用

貯金を増やすために、まずは30代が現在・将来に必要となる費用について把握しておきましょう。必要な費用を以下の2つに分けて解説します

現在・将来的に必要となる費用

  1. 30歳代の単身世帯・2人以上世帯の毎月の生活費
  2. 30歳代が今後必要になるライフイベントごとの必要資金

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①30歳代の単身世帯・2人以上世帯の毎月の生活費

30代の単身世帯と2人以上世帯の毎月の生活費は以下の通りです。

消費支出内訳~34歳
食料3万8,666円
住居3万6,954円
光熱・水道1万0,119円
家具・家事用品4,482円
被服及び履物6,561円
保健医療5,019円
交通・通信2万1,403円
教育9円
教養娯楽2万2,342円
その他の消費支出2万4,725円
消費支出計17万0,281円

参照元:総務省統計局「家計調査(家計収支編)調査結果家計調査[単身世帯]2023年」

消費支出内訳~34歳35~39歳
食料6万7,540円8万0,716円
住居2万9,163円1万8,602円
光熱・水道1万9,368円2万1,912円
家具・家事用品1万2,544円1万4,200円
被服及び履物1万0,477円1万1,362円
保健医療1万2,653円1万1,837円
交通・通信4万2,183円4万0,994円
教育4,130円9,933円
教養娯楽2万6,132円3万2,075円
その他の消費支出3万6,567円4万0,474円
消費支出計26万0,758円28万2,103円

参照元:総務省統計局「家計調査(家計収支編)調査結果家計調査[二人以上の世帯]2023年」

単身世帯では毎月17万円、2人以上世帯では毎月26~28万円必要とわかりました。単身世帯と2人以上世帯では、単純な人数の違いによって、多くの項目で金額に差があります。単身世帯ではほとんどかかっていなかった教育費は、子どもがいる家庭では費用が高くなることがわかるでしょう。

毎月の生活費を把握することで、節約できるポイントや使い過ぎがわかるようになります。毎月の生活費を見える化したいあなたは、以下のボタンをタップしてマネーフォワードMEを利用しましょう。

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②30歳代が今後必要になるライフイベントごとの必要資金

続いて、30代が今後必要になるライフイベントごとの必要資金を見ていきましょう。30代となると、これから待ち受けるライフプランも多くあります。

ライフイベント必要資金の目安
結婚費用(結納・婚約~新婚旅行)平均456.9万円
出産費用(異常分娩を含む)平均46.9万円(令和4年度)
子どもの教育費(幼稚園~高校まで)すべて公立:574万円
幼稚園のみ私立:620万円
幼稚園・高校が私立:781万円
すべて私立:1,838万円
住宅購入費用注文住宅:平均3,717万円
土地付注文住宅:平均4,694万円
建売住宅:平均3,719万円
マンション:平均4,848万円
中古戸建:平均2,704万円
中古マンション:平均3,157万円

参照元:リクルート ブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」
厚生労働省「出産費用の見える化等について」
文部科学省「令和3年度子供の学習費調査の結果について」
住宅金融支援機構「2022年度 フラット35利用者調査結果」

結婚するかや子どもを持つか否か、賃貸か持家かによっても必要な費用は変わります。これから結婚して子どもを産み育て、家を持つとなると、少なくとも3,700万円以上のお金がかかることがわかるでしょう

上記以外にも、子どもの大学進学費用や夫婦の老後資金・不測の事態に備えるための緊急予備資金も必要です。

30歳代が将来に向けて貯金を増やす3つの方法

30歳代が将来に向けて貯金を増やす3つの方法

世間の30代の貯蓄状況や、現在と今後必要な資金がわかったところで、将来に向けて貯金を増やす3つの方法を紹介します

30歳代が貯金を増やす方法

  1. 自分のライフプランや貯金の目標額を設定する
  2. 家計簿をつけて支出を見直す
  3. おすすめの貯金方法を活用する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①自分のライフプランや貯金の目標額を設定する

貯金を増やすために、あなたのライフプランや貯金の目標額を設定しましょう。貯金が続かない人の多くは、貯金の目的や貯めたお金の使い道、いつ使うかなど決められていません。

たとえば「一年後に結婚式を挙げる為に120万円貯金する」という目標を設定したとします。実現させるには1ヶ月に10万円の貯金が必要だとわかるでしょう。1ヶ月に10万円の貯金が難しいとわかった場合、目標時期を延期したり、他に工面する方法がないか考えたり、対策を講じることも可能です。

このように、明確な目的やゴールが決まっていれば1ヶ月にどれくらい貯金する必要があるか計算できます。目標に向けて計画的に貯金できるでしょう。

②家計簿をつけて支出を見直す

給与明細や通帳で毎月の収入は把握していても、毎月の家計の収支を把握している人は少ないのではないでしょうか。家計簿をつけることで、毎月の生活費や出費を見える化して、支出を見直すことができます

「家計簿」というと、細かく区分けして面倒臭そうだと感じる人も多いでしょう。実際は「食費」「交通費」「趣味・交際費」など、大まかに3〜5つほどのグループに分けてわかりやすく管理するのが続けやすいコツです。

管理方法はノートに手書きする以外にも、レシートを撮影するだけのアプリもあります。詳細に家計簿をつける必要はないので、続けやすい方法でざっくりと毎月の収支を把握してください。簡単に家計簿をつけたいあなたは、以下のボタンをタップしてマネーフォワードMEに登録しましょう。

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③おすすめの貯金・運用方法を活用する

給料が入ったら、毎月決まった額を先取り貯金するのがおすすめです。さらに、以下の運用方法を活用するとより効率よく貯金を増やせます。

30歳代におすすめの貯金・運用方法

  • 新NISA
  • iDeCo

効率よく貯金・運用ができるので、詳しく見ていきましょう。

総合的におすすめの運用方法:新NISA

新NISAは、2014年に導入された少額投資非課税制度(NISA制度)が生まれ変わったものです。日本在住の18歳以上の人なら誰でも少額から始められます。通常、投資で得た利益には20.315%の税金が課されますが、NISAでは一定額まで非課税になるのが特徴です

従来のNISA制度との違いは大きく以下の4つです。

新NISA制度と旧制度の違い

  • 非課税保有期間の無期限化
  • 口座開設期間の恒久化
  • 非課税保有限度額が増大
  • つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能

自身のライフプランに合わせて効率よく運用できます。

老後に向けておすすめの運用方法:iDeCo

iDeCoは、公的年金とは別に60歳以降の老後資金を私的年金として貯蓄することを目的とした制度です。積立金の全額が所得控除の対象となり、得られる利益は非課税。さらに、受け取り時も一定額まで退職所得控除や公的年金等控除が受けられます。

老後資金を貯金しながら、納税額の減額ができる効率のよい運用方法です。ただし、積立金や利益は原則60歳になるまで引き出せないので、手元にお金を用意しておきたい場合には不向きと言えるでしょう。

まとめ

まとめ

30代がこれから必要な資金は、毎月17~28万円の生活費に加えて、少なく見積もっても3,700万円以上と考えて良さそうです。この金額には生活防衛費や老後資金は含まれていません。

今後のライフプランによってもかかる金額は異なるので、必要な資金を明確にして貯金を増やしていく必要があります。ご紹介した現在・将来必要となる費用を元に、将来に向けて貯金を増やす方法を参考にして資金を確保しましょう。

まずは何にお金を使っているか知るために、毎月の収支を見える化する必要があります。支出の把握を目的として簡単に家計簿をつけたいあなたは、以下のボタンをタップしてマネーフォワードMEを利用してみましょう。

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