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「貯金300万円に到達したけど同年代では多いの?少ないの?」
「貯金300万円を貯める方法は?」
貯金300万円が目標の方、現在貯金が300万円ある方など、貯金300万円を1つの目安にしている方はたくさんいるでしょう。果たして300万円は十分だと言えるのでしょうか。
そこで今回は、公的なデータを元に世間における貯金300万円の位置づけや安心できる理由を解説します。さらに、貯金のコツ・おすすめ資産運用も紹介。この記事を読めば目的をもって効率よく貯金できるでしょう。
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目次
貯金300万円を貯められる人は散財を抑え、貯金体質を身につけている人と言えるでしょう。
しかし、貯金300万円が多いか少ないかは、一概に判断できません。なぜなら、年代・年収・世帯構成・将来のライフプランなどによって必要な貯蓄額は異なるからです。
貯金300万円は多いのか、それとも少ないかを判断する目安として、世間の平均貯蓄額について調査しました。あなたはどこに位置するのか照らし合わせながら、見ていきましょう。
まずは、単身世帯・年代別の貯蓄額における300万円の位置付けについて見ていきましょう。令和4年に金融広報中央委員会が家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査)を実施しました。
以下の表は、貯蓄額300〜400万円を基準に、300万円未満・400万円以上の割合を抜粋しています。
年代 | ~300万円未満 | 300~400万円未満 | 400万円以上 | 平均値 | 中央値 |
---|---|---|---|---|---|
20歳代 | 82.6% | 4.6% | 11.2% | 176万円 | 20万円 |
30歳代 | 65.1% | 5.2% | 26.9% | 494万円 | 75万円 |
40歳代 | 61.4% | 6.2% | 28.8% | 657万円 | 53万円 |
50歳代 | 61.0% | 3.0% | 32.8% | 1,048万円 | 53万円 |
60歳代 | 46.5% | 3.6% | 47.4% | 1,388万円 | 300万円 |
60歳代 | 41.7% | 4.6% | 52.3% | 1,433万円 | 485万円 |
参照元:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和4年」
平均値が300万円以上となるのは20歳代を除くすべての年代、中央値は60歳代以上です。
中央値とは、データを小さい順に並べたときに真ん中に位置する値であり、平均値に比べて中央値はより実態に近い値を示します。そのため、過半数が貯蓄額300万円以上を保有している年代は、60歳代・70歳代に限られていることが読み取れます。
次に、2人以上の世帯・年代別の貯蓄額における300万円の位置付けについて見ていきましょう。
年代 | ~300万円未満 | 300~400万円未満 | 400万円以上 | 平均値 | 中央値 |
---|---|---|---|---|---|
20歳代 | 73.8% | 7.0% | 16.4% | 214万円 | 44万円 |
30歳代 | 54.5% | 6.3% | 36.4% | 526万円 | 200万円 |
40歳代 | 49.8% | 5.5% | 40.7% | 825万円 | 250万円 |
50歳代 | 43.7% | 5.1% | 46.7% | 1,253万円 | 350万円 |
60歳代 | 35.7% | 3.2% | 58.2% | 1,819万円 | 700万円 |
60歳代 | 31.5% | 4.0% | 61.9% | 1,905万円 | 800万円 |
参照元:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和4年」
平均値において貯蓄額300万円以上となるのは、20歳代を除くすべての年代です。また、中央値においては50歳代・60歳代・70歳代となり、過半数が貯蓄額300万円以上を保有しています。
単身世帯に比べて2人以上の世帯のほうが、300万円以上の貯蓄を保有している人が多い傾向がありました。
貯金300万円あれば、どのような場合に安心できるのでしょうか。備えられるリスク・使い道は、以下のとおりです。
備えられるリスク・使い道
予想外の急な出費に備えるために、まとまったお金を準備しておくことは重要です。病気・ケガ・離職・介護などは、具体的な時期を予測できるものではありません。
貯金300万円あれば、将来的に必要となる資金にも充てられ、余剰資金を資産運用に回す選択も可能です。
貯金300万を目指すために今からできることは何なのでしょうか。貯金300万円を達成するためのコツは、以下の3つです。
貯金300万円達成のコツ
貯金300万円が達成できれば、いざというときに安心でき、備えられるリスクや使い道が広がります。あなたがまだ実践できていない方法があれば、この機会に実行に移してみましょう。それぞれ詳しく解説します。
貯金300万円達成のコツの1つ目は、家計の収支を見直すことです。収入に対して、どのような支出がいくらあるのか把握する必要があります。
まずは、固定費から手をつけましょう。固定費とは、住居費・水道光熱費・通信費・保険料・サブスクリプションサービス料金・自動車維持費・教育費などです。毎月発生する固定費を削減すれば効果的に節約できるため、貯金に回せる額も増やせるはずです。
なお、マネーフォワードMEは無料プランでも過去1年間のデータを閲覧できます。家計の見直しに最適なので、ぜひこちらのボタンからダウンロードしましょう。
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貯金300万円達成のコツの2つ目は、目的を明確にして目標を立てることです。何となく貯金しようという程度では、モチベーションを維持しながら貯金を習慣づけることはできません。
以下のように、目的や目標を具体的に設定してみることが重要です。
目的・目標の具体例
貯金に挫折しそうになったら、あなたの設定した目的を思い出して貯金を継続しましょう。
貯金300万円達成のコツの3つ目は、先取り貯金をすることです。先取り貯金とは、収入が入った時点で先に貯蓄へ回し、残りのお金で生活する方法です。貯金へ回した金額分はなかったものとしてやりくりすることで、お金をあるだけ使ってしまう人でも自然にお金を貯められます。
自分で預け入れするのではなく、自動的に積み立てられる以下のような方法を選択しましょう。
先取り貯金に最適な方法
先取り貯金額は長く継続できるよう、収入の1〜3割を目安に設定することをおすすめします。
貯金300万円を達成するための3つのコツがわかりました。ここからは、具体的にどのような方法で貯金300万円を形成すべきかをご紹介します。
貯金300万円を効率よく貯める・増やすためのおすすめ資産運用は、以下の3つです。
おすすめの資産運用方法
貯蓄に対して資産運用は、効率的にお金を増やすことができます。資産運用に関する知識に不安があっても、これからご紹介する3つの方法は始めやすい制度です。
税制優遇措置のある新NISA・iDeCo、ローリスクローリターンの貯蓄タイプ生命保険、それぞれ詳しく見ていきましょう。
おすすめの資産運用方法の1つ目は、2024年から導入された新NISAです。少額投資非課税制度であるNISAは毎年一定金額内に限り、購入した金融商品から得られた利益が非課税となる制度です。
従来のNISAとは異なり、新NISAはつみたて投資枠と成長投資枠の同時併用が可能になりました。また、非課税保有期間は無期限化、口座開設期間は恒久化、さらに年間投資枠や非課税保有限度額も拡大しています。
ただし、元本割れのリスクは伴うため、長期的な資産運用を心がけて元本割れのリスクを低減するようにしましょう。
おすすめの資産運用方法の2つ目は、iDeCo(個人型確定拠出年金)です。任意加入の私的年金制度であるiDeCoは、自分で設定した掛金を拠出し、自分自身で運用方法を決めます。
iDeCoのメリットは、以下のとおりです。
iDeCoの税制上のメリット
ただし、原則として60歳になるまで資産を引き出せず、途中解約もできません。加入時手数料・運用時費用・信託報酬といった手数料や元本割れのリスクもあることも理解しておきましょう。
おすすめの資産運用方法の3つ目は、貯蓄タイプの生命保険です。掛け捨て型生命保険に比べて貯蓄タイプの生命保険は保険料が高くなりますが、保障と貯蓄の両方を併せ持っています。
貯蓄タイプの生命保険は、以下のような保険を指します。
貯蓄タイプの生命保険の種類
貯蓄タイプの生命保険は保障機能に加えて、解約時には解約返戻金・満期時には満期保険金などが受け取れます。保険料の支払いを銀行口座から自動引き落としにすることで、貯金が苦手な人でも安定して貯金できる方法です。
単身世帯・2人以上の世帯ともに20〜40代の年代において、貯金300万円はより実態に近い値である中央値に届きません。貯金300万円を達成することは簡単ではないことがわかります。
しかし、貯金300万円あれば病気やケガ・離職時など万が一のリスクに備えられます。将来への安心を得るために、貯金300万円を目指すことは重要です。
まずは、家計の収支を見直して、貯金する目的や目標を設定してください。先取り貯金をして余剰資金を形成できれば、効率よくお金を増やすために投資にも目を向けてみましょう。
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