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「将来に向けて金融資産を増やしたいけど、投資と投機って何が違うの?」
「お金を増やす方法に投資と投機があるみたいだけど、どっちが自分に合っているの?」
と悩んでいませんか?
物価上昇が急激に進む一方で給料が上がらない状況だと、自分自身の力で何とかしなければと投資や投機を視野に入れる人もいるでしょう。しかし、特徴や違いがよくわからないまま挑戦すると大損害に繋がる可能性もあります。
結論から言うと、投資と投機は似て非なる金融資産の増やし方です。投資と投機はそもそも利益獲得の時間軸や必要な取引や取り組み方が異なります。
ここでは、投資と投機のメリット・デメリットとともに、似た言葉との違い、始める前に知っておくべきポイントを順番にお伝えします。この記事を読み終えるころには、あなたに合った資産形成を進められるようになるでしょう。
目次
投資と投機は似ているようで、金融資産を増やすための方法や内容は全く異なります。なぜなら、金融資産を増やすための時間軸が違うからです。そこで、ここからは、順番に以下の3点をご紹介します。
投資と投機の良し悪しと違いを理解できれば、自ずとあなたが金融資産を増やすために選択すべき取り組みが明らかになるでしょう。
投資は、中長期的に価値を生み出すと考える資産を購入し、長期的に保有することです。金融庁では投資について以下の通り説明しています。
「投資」とは利益を見込んでお金を出すことで、株式や投資信託などの購入がこの「投資」に当たります。
引用元:金融庁「投資の基本」
投資では必ず利益を得られるとは限りません。しかし、再現性が高く誰でも実行可能な金融資産を増やすための方法こそ、投資です。まずは、投資のメリットとデメリットを通じて、投資の特性を把握しましょう。
実際、国も「貯蓄から投資」への切り替えを促進しています。(参照元:首相官邸「資産所得倍増分科会 令和4年10月17日」)その理由は、投資には分かりやすいメリットがあるからです。投資により得られる主なメリットは以下の2つ。
投資のメリット
例として、株式で考えましょう。株式を購入すると、年に1~2回の配当金を得られます。その配当金を元手に更に株式を購入すれば、配当金が雪だるま式に増える複利効果を得られます。さらに企業によっては、配当金とは別に株主優待として、企業の商品や商品券・優待券が送られてくることも。
投資は、大きな利益を短期間では時間できません。一方で、時間をかけると大きな利益を得られる特徴こそ、投資のメリットです。
投資はメリットばかりではありません。知っておくべき投資のデメリットは以下の2点です。
投資のデメリット
そもそも、投資の主要な対象資産である株式や債券から得られる利益は2種類です。
1つ目が、インカムゲイン。株式では配当金、債券では利子がインカムゲインに該当します。例えば、日本の株価の指標である日経平均での配当利回りは2%弱。(参考:日本経済新聞「国内株式指標 :株式 :マーケット :日経電子版)
大手銀行の普通預金に比べれば高い利回りです。しかし、元手を1.5倍・2倍にする利益は数か月では得られません。仮に利回り2%で再投資し続けた場合、元手の1.5倍になるまでにおよそ20年が必要です。
2つ目が、キャピタルゲイン。株式・債券の購入価格と株式・債券の売却価格の差額、つまり売買差益です。誰もが売却価格が購入価格を上回ることを期待して購入します。
しかし、経済状況や企業業績の影響を受けるため、その価格の変化は未知数。そのため、期待した通りに価格上昇するかは、非常に予測困難です。
投資は短期間で確実に大きな利益は得られません。一方で、長い期間を味方にすれば、自然と大きなインカムゲインを得られます。仮に購入時の価格よりも資産価格が減ったとしても、インカムゲインによって相殺することも可能です。
投機は短期間で売買を繰り返すことで、大きな利益を獲得することを目的とした取り組みです。投機について、以下のように説明されています。
その時々のニュースや短期的な需給関係といった価格形成の材料を判断し、短期的な価格変動によるリターンを狙って売買する活動のこと。
例として、株式信用取引、FX、仮想通貨など。
金融資産を増やす目的は投機も投資も同じですが、投機は目標達成までの所要時間の短さと取引頻度の多さが投資とは異なります。投機は、短期間で利益を得られることが最大の魅力です。その反面、短期間で簡単に大きな損失を出してしまう側面もあります。
投機のメリットとデメリットの両方を踏まえて、投機があなたの志向に合致しているかを確認しましょう。
投機は、専門家でなくでも取り組めるようになっているため、注目度が高まっています。投機する場合に得られるメリットは以下の2つ。
投機のメリット
投機は、早ければ数分、数時間で結果が出ることが特徴です。また、利益を得るまでの期間の短さは、利益を得るまでに年単位の時間が必要になる投資との大きな違いです。利益を得るまでに何年も待てないならば、投機は有効な解決策の一つになります。
投機もメリットばかりではありません。投機に取り組んだ場合のデメリットは以下の2つ。
投機のデメリット
投機は、短期的な価格変動による売却益を狙う取引です。そのため、短期間で大きな利益を得られる一方で、大きな損失を被ることもありえます。また、投機で利益を得るためには、常に取引の対象商品の値動きをチェックし続けなければなりません。
投機は、短期間に大きな利益を得るために、常に臨戦態勢で取り組むことが求められます。投機に取り組む人は、取引内容を読み違えると巨額の損失が発生しうることも理解しておきましょう。
投資と投機の違いは、利益獲得までの時間の長さです。利益を得るために必要な期間は、投資では年単位になる一方、投機では数秒・数分単位だからです。
ここまでにご紹介してきた内容を表形式でまとめると以下の通り。
種類 | 投資 | 投機 |
---|---|---|
目的 | 中長期的に価値を生み出すと考える資産を購入し、中長期的に利益を獲得すること | 短期間で売買を繰り返すことで、大きな利益を獲得すること |
実施期間 | 年単位から | 数秒、数分単位から |
メリット | ・運用期間が長いため複利が得られやすい ・商品によっては株主優待制度などの利益が得られる |
・短期間で利益を上げられる ・取引の期間が短いため結果がすぐわかる |
デメリット | ・利益が出るまでに時間を要する傾向がある ・投資先の将来性を予測するのが難しい |
・短期間で大損害を被る可能性がある ・頻繁に価格変動の確認や取引をする必要がある |
利益獲得までにかけられる時間軸により、選択する取り組みが投資になるか、投機になるか分かれます。投資も投機も最終的なゴールは、金融資産を増やすことです。あなたが金融資産を増やすまでに許容できる期間から、取り組むべき方法を選択することをおすすめします。
金融資産を増やす方法を示す方法として利用される言葉は、投資や投機以外にもあります。例えば、以下の3つは誰でも1度は聞いたことがある言葉で、投資や投機とよく比較されます。それぞれの特徴を表で整理すると以下の通りです。
言葉 | ギャンブル | 資産運用 | 貯蓄 |
---|---|---|---|
内容 | お金や物品を賭けて勝負をすること | 資産を投資や預貯金に配分して効率的に増やすこと | 将来のためにお金を銀行等に預けること |
特徴 | 胴元が取り分を確保するため、参加者の獲得する利益の合計は、投じた金額合計よりもマイナスになる取り組み | 投資や貯蓄を組み合わせて長期的に金融資産を増やす取り組みの総称 | 金融資産を増やすことよりも、減らさないことが目的の取り組み |
投資・投機との違い | 短期で利益獲得できる投機よりも獲得できる利益は少ない(投機は胴元の取り分がない) | 長期的な取り組みであるため、投資は資産運用に含まれ、投機は含まれない | 投資や投機よりも、金融資産が減るリスクは小さい |
金融資産を増やす取り組みを表す用語は、投資や投機以外にもあります。それぞれの用語の特性を理解して、あなたの目的に適しているか判断しましょう。
投資・投機を行う上で、3つの重要なポイントを押さえると効率的に金融資産を増やせる可能性が高まります。投資・投機を始める前に、押さえておくべき重要な3つのポイントは以下の通り。
投資・投機のポイント
当たり前のように見える内容でも、お金を前にすると正常な判断が出来なくなるのが人間です。順番に3つの重要ポイントの内容と重要である理由を確認していきましょう。
投資や投機の元手は余裕資金から捻出しましょう。投資も投機も、取引や市況によって投じた資金が目減りするリスクがあるからです。
もし生活資金もつぎ込んでしまったら、投じた資金が目減りしてしまうと生活を維持できなくなります。金融資産を増やすことを目的の取り組みにもかかわらず、生活がままならなくなってしまうのは、本末転倒です。
余裕資金で投資や投機に取り組めば、万一投じた資金が減ったとしても、日常生活には大きな影響はありません。生活を維持しながら、金融資産を増やすためにも、余裕資金を活用することをおすすめします。
投資や投機を始めたばかりで、いきなり高額を投じることはやめましょう。経験が浅い状態で高額取引をすると、始めて早々に大きな損失を被る可能性があるためです。
投資・投機の現場では、何年も何十年も経験を積んだ猛者ですら日々試行錯誤しながら格闘しています。高額取引は、様々な経験や知識を身に付けて勝てる可能性が高まったタイミングで実施しても遅くありません。まずは投資・投機を勉強してから、高額の取引にチャレンジしましょう。
時間をかけて利益獲得を目指す投資では、長期に渡り、資金を投じる先を分散しながら、積み立てることがおすすめです。長期・分散・積立の投資は損失リスクを抑制できるからです。長期・分散・積立が有効である理由は以下の通り。
つまり、時間を味方にしてコツコツ資金を投じれば、金融資産を増やせる可能性が上がります。長期・分散・積立の3原則は、投資初心者でも実施可能な再現性の高さがポイントです。
感情に左右されず、機械的にこの原則に従い取り組むことで、あなたの金融資産を増やしていきましょう。
この記事では、投資や投機により金融資産を増やしたいと考えている初心者向けにメリット・デメリットや重要なポイントを解説しました。投資も投機も金融資産を増やす方法として、すぐに取り組める方法です。
極端な話、スマホ一つあれば、投資や投機ができます。しかし、取り組みやすさと、利益獲得のしやすさは同じではありません。
まずは、金融資産を増やす目標を整理し、あなたの目標に合った適切な方法を選択することが重要です。そして、適切な取り組みを実践して、あなた自身の取り組みで金融資産を増やしていきましょう。
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