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生命保険の解約時の注意点とは?解約前・解約返戻金の注意点や保険料が払えない時の対処法を徹底解説!

2023.09.04
生命保険の解約時の注意点とは?解約前・解約返戻金の注意点や保険料が払えない時の対処法を徹底解説!

※この記事は商品プロモーションを含むことがあります。

「生命保険を解約したいけど本当にしていいの?」
「保険料の支払いが厳しい…」
上記のような悩みはないでしょうか?

生命保険を見直したいと考えているものの、実際に解約には踏み切れないという人は多いでしょう。解約した後に後悔しても元には戻せないため、解約には細心の注意を払わなければなりません。

そこで、本記事では生命保険解約前の注意点や解約返戻金についてわかりやすく解説していきます。生命保険の解約を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

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生命保険を解約する前に知っておくべき2つの注意点

生命保険を解約する前に知っておくべき2つの注意点

まずは生命保険を解約する前に知っておくべき注意点を紹介します。主な注意点は以下の2つです。

解約前に知っておくべき注意点

  1. 解約すると保障は受けられない
  2. 今からでは保険に入れない・保険料が上がる可能性がある

2点を知ったうえで解約することで、保険解約後に困らずに済みます。経済的、身体的にリスクとなる場合がありますので、必ず注意点について理解してから解約しましょう。

①解約すると保障は受けられない

当然のことながら、生命保険を解約すると保障は受けられません。解約後に病気やケガ・死亡しても保険金を受け取れないため、全額自分で負担する必要があります。解約をした翌日に事故や病気で入院する可能性もあります。

その際に補える資金がない人は、一旦解約を保留しましょう。現在の貯蓄だけでは不安な場合は、次の生命保険に加入した後に解約するのがおすすめです。

②今からでは保険に入れない・保険料が上がる可能性がある

現在の生命保険を解約後に別の生命保険に加入する場合、加入できない可能性や保険料が上がる可能性があります。生命保険の契約では、年齢や健康状態など様々な条件をクリアしなければなりません

年齢が高い場合や持病を持っている場合は、(プランにもよりますが)契約ができない可能性があります。また、同程度の保障内容であれば年齢が上がれば保険料が上がるのが一般的です。現在の生命保険が若いときに加入したものであれば、今のままの方が保険料が安くなるケースがほとんどでしょう。

生命保険の解約返戻金に関する2つの注意点

生命保険の解約返戻金に関する2つの注意点

生命保険の解約返戻金とは、生命保険を解約時に受け取れるお金です。解約返戻金についても注意しておくべきポイントがあります

解約返戻金に関する注意点

  1. 解約時期によっては解約返戻金が保険料を下回る
  2. 解約返戻金が多い保険は保障内容に比べて保険料が高い

解約返戻金について正しく知っておかなければ、後から後悔する可能性もあります。注意点2点について下記で詳しく解説していきます。

①解約返戻金が多い保険は保障内容に比べて保険料が高い

解約返戻金が多い保険は、保障内容に比べて保険料が高い傾向にあります。解約返戻金は、加入者の保険料を責任準備金として積み立てているお金です。そのため、解約返戻金が高い生命保険はその分保険料も高くなります。(参照元:生命保険文化センター

例えば、低解約返戻金型終身保険は、保険料払込期間の解約返戻金が低い代わりに保険料が安くなります。解約返戻金のみに着目して保険を決定すると、保障内容の割に保険料が高くなる可能性があるので注意しましょう

②解約時期によっては解約返戻金が保険料を下回る

解約をすると解約返戻金を受け取れますが、加入から解約までの期間によっては解約返戻金が保険料を下回る場合があります。生命保険に加入して年数が浅い場合は解約返戻金が少額になるので注意しましょう

基本的に運用期間が長いほど解約返戻金も多くなり、払込期間を満了すると支払った保険料を下回らない設定になっています。保険料の払込期間内に解約してしまうと解約返戻金は保険料より少なくなることがほとんどです。特に低解約返戻金型終身保険は払込期間の解約返戻金が低く設定されているため、早期解約には注意が必要です。

生命保険料の支払いに困って解約したい際の5つの対処法

生命保険料の支払いに困って解約したい際の5つの対処法

生命保険を解約したい理由が、保険料の支払いが苦しいからという人もいるでしょう。もし理由が保険料のことのみなら、解約は少し待ってください。生命保険の支払いに困っている場合は、まずは下記の5つの方法を試してみましょう。

生命保険料の支払いに困った際の対処法

  1. 保険料を減額する
  2. 配当金を引き出す
  3. 払済保険に切り替える
  4. 延長保険に切り替える
  5. 契約者貸付制度を利用する

5つの対処法について、下記で詳しく解説します。どの対処法が自分に合っているかを確認して、最適な方法を試してみましょう。

①保険料を減額する

1つ目の対処法は、保険料を減額する方法です。保障金額を下げたり一部のみ解約することで、保険料を下げられます。シンプルな方法で、効果も十分に見込めるでしょう。

終身保険や養老保険など解約返戻金が受け取れる保険の場合、一部を解約すると該当部分に対する解約返戻金も受け取れる場合があります。自分だけでは決められない場合は、営業担当の方に相談して保障内容の見直しを行いましょう。

参考:生命保険文化センター「保険料の負担軽減・払込の中止と契約の継続」

②配当金を引き出す

2つ目は、配当金を引き出す方法です。保険は有配当と無配当の2種類に分けられ、有配当タイプであれば余剰金が出た際に契約者に還元されます。配当金を積み立てている場合、保険会社によってはこれまで積み立ててきた配当金を引き出せます。まずは配当金の有無と積み立てかどうかを証券で確認してみてください。

配当金を引き出すには、ホームページから引き出す方法と書類で手続きする方法があります。該当する人は、ホームページでチェックするか、営業担当に聞いてみましょう。

参考:生命保険文化センター「配当金の引出し・契約者貸付」

③払済保険に切り替える

3つ目は、払済保険に切り替える方法です。払済保険については、下記で解説します。

保険契約においては、既契約の途中で保険料が支払えなくなったような場合に、保険料の払込を中止し、既払保険料に係る解約返戻金を利用して契約の存続を図る方法がある。これを一般に「払済保険」という。

出典:国税庁「8 保険料等」

現在の生命保険の解約返戻金を利用して、保険期間はそのままに保障内容の低い保険に切り替える方法です。基本的に同じ種類の生命保険か養老保険に変更することになります。保険料の支払いが難しい場合は、払済保険への切り替えも検討してみましょう

ただし、個人年金保険は、個人年金保険料税制適格特約を付加している場合は契約から10年間は払済保険へは変更できません。

参考:生命保険文化センター「保険料の負担軽減・払込の中止と契約の継続」

④延長保険に切り替える

4つ目は、延長保険に切り替える方法です。保険の種類によっては、延長保険へ切り替えられます。延長保険とは、保険料の払い込みを中止して、現在の生命保険の解約返戻金を使って死亡保障のみの定期保険へ切り替える方法です。

死亡時の保険金は減りませんが、解約返戻金の額によっては保険期間が短くなります。障害特約や女性特約などを付加している場合、特約は消滅するので注意しましょう。

参考:生命保険文化センター「保険料の負担軽減・払込の中止と契約の継続」

⑤契約者貸付制度を利用する

最後に、契約者貸付制度を利用する方法です。契約者貸与とは、解約返戻金の範囲内で貸付を受ける方法です。生命保険はそのまま継続でき、保障内容も変わりません。現在の保障内容を下げたくない人は一度検討してみましょう。

借りたお金の返済はいつでも可能です。ただし、借りたお金には利息がつくので注意しましょう。とても便利な制度ですが、借り続けると利息でさらに支払いが困難になるケースもあります。利用する場合はしっかりと事前に検討しましょう。

参考:生命保険文化センター「配当金の引出し・契約者貸付」

なかには解約すると嫌がらせを受けたとの声も

なかには解約すると嫌がらせを受けたとの声も

解約をした人の中には、嫌がらせを受けたという声もありました。早期に解約をすると契約担当者のペナルティになる可能性があります。そのため、契約担当者より電話がよくかかってきたり、解約を引き留められたりといった行為を受けた人もいるようです。

しかし、実際解約をするかどうかは契約者が自由に決められます。契約担当者が解約を引き留めることは違法です。解約を決心したのなら、引き留めがあったとしても気にする必要はありません。きっぱり断って解約をしましょう。

まとめ

本記事では、生命保険を解約する際の注意点や保険料の支払いに困った場合の対処法について詳しく解説してきました。生命保険は一度解約すると元に戻すことはできません。その保障がなくなっても問題ないか、今一度確認してみてください。そして、解約返戻金の有無や金額など事前に知っておくべき点を理解して、解約を検討しましょう。

保険料が支払えない場合の対処法も具体的に紹介しています。保険料の支払いが厳しいために仕方なく解約を考えているなら、まだ方法はあります。保険契約を継続させたい人は、あなたに合った対処法を見つけましょう

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高柳政道

高柳政道

CFP・1級ファイナンシャル・プランニング技能士

静岡県出身。小売業やメーカー営業を経験後にライターへ転身。 FP資格を活かして執筆業務を行う。 得意分野は「株式投資」「保険」「クレジットカード」「カードローン」など。 保有資格は「CFP」「1級ファイナンシャル・プランニング技能士」。

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