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生命保険料控除証明書とは?もらうために必要な手続きやもらえる時期について解説

2023.08.02
生命保険料控除証明書とは?もらうために必要な手続きやもらえる時期について解説

※この記事は商品プロモーションを含むことがあります。

「生命保険に加入しているけど、生命保険料控除証明書とはなに?」「生命保険料控除証明書はいつもらえるの?」という疑問を持っている方も多いでしょう。

そこで、今回は生命保険料控除証明書とはどのようなものなのかをご紹介します。

また、もらうための手続きやもらえる時期についても解説するので、ぜひご覧ください。

生命保険料控除証明書とは?

生命保険

生命保険料控除証明書とは、あなたが生命保険に加入していて、保険料の支払いを行っていることを証明するものです。

生命保険や個人年金保険に加入している場合には、支払った保険料が所得税や住民税を算出する際に必要となる所得から控除されます。

その際に、支払った証明として、生命保険料控除証明書が必要となります。

生命保険料控除証明書がもらえる時期

カレンダー

生命保険料控除証明書は、加入している保険会社より取得できるもので、もらえる時期は年末調整のタイミングに遅れないように、おおよそ10月頃に発送されるようになっています。

保険料の納付を半年払い、年払いなどまとめて支払うようにしているという場合や、10月以降に新規加入したという場合にはこのタイミングよりも遅く発送されることもあります。

もちろん、10月頃というのは目安で、加入している保険会社によっては送付時期が異なるので、いつもらえるのかを把握しておきたいという場合には、保険会社へ確認をしておきましょう。

生命保険料の控除を受けるために必要な手続き

手続き

生命保険料の控除を受けるためには下記の2つの手続きのいずれかを行う必要があります。

  • 会社で提出をする年末調整
  • 自分で税務署へ提出する確定申告

会社で提出をする年末調整

会社員として働いているという方は、会社から年末調整に必要な書類を渡されます。

その書類の中に、給与所得者の保険料控除申告書というものがあるので、そちらへ生命保険料控除を受けるための情報を記載していきます。

保険料控除には一般生命保険料控除、介護医療保険料控除、個人年金保険料控除の3種類があり、それぞれ加入している保険会社名や保険料等必要事項を記入しましょう。

死亡保険などの生命保険の場合には、一般生命保険料控除の欄へ記入をします。

そして、取得した生命保険料控除証明書を添付して、会社へ提出することで生命保険料の控除を受けることが可能です。

ただし、保険料を給与天引きされている場合は、給与支払元の会社に一括して控除証明書を送付するため、「生命保険料控除証明書」の添付は不要です。

自分で税務署へ提出する確定申告

会社へ所属しておらず、自営業を行っているという方は年末調整ではなく確定申告を行いますが、その際に生命保険料控除の申告をします。

確定申告用のフォーマットには第2表というものがあり、その中に生命保険料控除の金額を記載する欄が設けられています。

そちらの欄へ生命保険料控除額を計算して、記入しましょう。

提出時には年末調整の場合と同様に、生命保険料控除証明書が必要になるので、添付して提出をしてください。

生命保険料控除を受ける際に注意するポイント

ポイント

生命保険料控除を受ける際には下記の3点に注意して、手続きを進めるようにしましょう。

  • 契約日によって控除額が異なる
  • 前納と一時払いで充当される期間が異なる
  • 途中解約しても控除対象になる

契約日によって控除額が異なる

生命保険料控除には新と旧の2種類があり、契約日によって受けられる控除の上限金額が異なります。

新として扱われるのは、平成24年1月1日以後に締結した生命保険契約を交わしたもので、それ以前に契約を締結している生命保険契約に関しては旧として扱われます。

新生命保険料に係る控除額は下記の通りです。

年間の支払保険料等の合計額 控除額
20,000円以下 支払保険料等の全額
20,001円から40,000円まで 支払保険料等×1/2+10,000円
40,001円から80,000円まで 支払保険料等×1/4+20,000円
80,001円以上 一律40,000円

引用:国税庁

また、旧生命保険料に係る控除額は下記の通りです。

年間の支払保険料等の合計額 控除額
25,000円以下 支払保険料等の全額
25,001円から50,000円まで 支払保険料等×1/2+12,500円
50,001円から100,000円まで 支払保険料等×1/4+25,000円
100,001円以上 一律50,000円

引用:国税庁

上記で分かる通り、控除額の最大は50,000円から40,000円になりました。

そのため、控除を受けようと思っている場合には、あなたがどちらのタイミングで生命保険へ加入したのかを確認しておきましょう。

前納と一時払いで充当される期間が異なる

生命保険料を一括で支払ってしまう方法として、事前に支払う全額を預ける前納と、支払う全額を一気に支払い切ってしまう一時払いという方法があります。

前納の場合は、預けている金額を毎年保険料へ充当する仕組みなので、毎年保険料控除証明書が発行されるため、毎年保険料控除を受けることが可能です。

しかし、一時払いの場合には、支払う金額を一気に支払ってしまうというものなので、支払った年にしか保険料控除を受けることができません。

途中解約しても控除対象になる

生命保険を途中解約してしまったという場合には、保険料控除を受けることができないの?という疑問を持つ方もいるでしょう。

もし、生命保険をその年の途中で解約したとしても、解約までに支払った保険料は控除の対象です。

そのため、支払った保険料が分かる控除証明書は発行するようにしておきましょう。

生命保険料控除証明書に関するよくある質問

質問

生命保険料控除証明書を紛失してしまった場合はどうすれば良いですか?

加入している保険会社へ問い合わせることで、再発行が可能です。早めに問い合わせをしてみてください。

まとめ:生命保険料控除証明書を取得して、税金対策をしよう

税金

生命保険料控除証明書を取得することで、あなたの所得税や住民税に関わる所得に対する控除を受けることができます。

もし、控除を受けたいという場合には、年末調整や確定申告の際に生命保険料控除証明書を提出する必要があるので、発行後は失くさないようにすることが大切です。

また、生命保険料控除には下記のような注意点がありました。

  • 契約日によって控除額が異なる
  • 前納と一時払いで充当される期間が異なる
  • 途中解約しても控除対象になる

こちらにも注意しながら、保険料控除をうまく活用して、税金対策をしていきましょう。

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