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社会保険料の金額の計算方法とは?保険料率やシミュレーションをご紹介

2023.08.02
社会保険料の金額の計算方法とは?保険料率やシミュレーションをご紹介

※この記事は商品プロモーションを含むことがあります。

会社で働いている方の中には、社会保険料をいくら払っているのか気になるという方もいるでしょう。

そこで、今回は社会保険料の金額の計算方法について解説していきます。

また、保険料率や実際に金額を算出する例をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

社会保険料とは?

社会保険

社会保険とは、会社で働いている従業員の方が加入する保険のことです。

社会保険料には下記の5つがあります。

  • 健康保険
  • 介護保険
  • 厚生年金保険
  • 雇用保険
  • 労災保険

こちらの金額は給与から差し引かれており、支払った金額に応じて年末調整時に社会保険料控除を受けることができます。

それぞれの社会保険料の金額の計算方法

計算

5つの種類がある社会保険ですが、それぞれの金額は一体どのようにして算出をするのか解説します。

  • 健康保険料を算出する計算式
  • 厚生年金保険料を算出する計算式
  • 介護保険料を算出する計算式
  • 雇用保険料を算出する計算式
  • 労災保険料を算出する計算式

健康保険料を算出する計算式

健康保険料は標準報酬月額 × 健康保険料率で算出することができます。

健康保険料を支払う際には、従業員と会社で折半して納付をするため、上記の式で算出した金額の半分を従業員自身が負担することになります。

健康保険料の算出例

東京都で健康保険に加入しており、標準報酬月額が20万円の場合には健康保険料を下記のように算出します。

20万円 × 9.81%(東京都の保険料率) = 19,620円

上記で算出された金額の半分を従業員が負担する形になるので、19,620円 ÷ 2 = 9,810円を給与から差し引いて支払います。

厚生年金保険料を算出する計算式

厚生年金保険料は標準報酬月額 × 厚生年金保険料率(18.300%)で算出をすることができます。

厚生年金保険も従業員と会社で折半をして納付するので、半分の金額を従業員が給与より支払います。

厚生年金保険料の算出例

先ほどと同様に標準報酬月額が20万円の場合に支払う厚生年金保険料は下記のように算出します。

20万円 × 18.300% = 36,600円

こちらも健康保険料と同様に折半をするため、36,600円 ÷ 2 = 18,300円が、あなたが支払うべき厚生年金保険料です。

介護保険料を算出する計算式

介護保険料は40歳以上の方が収めるものなので、年齢によっては支払ったことがないという方もいるでしょう。

介護保険料を算出する際には、標準報酬月額 × 介護保険料率で金額を求めることが可能です。

協会けんぽが定めている介護保険料率は令和4年3月分から1.64%とされています。

そのため、1.64%をあなたの標準報酬月額にかけて介護保険料を算出します。

介護保険料の算出例

標準報酬月額が20万円の場合に支払う介護保険料は下記のように算出します。

20万円 × 1.64% = 3,280円

介護保険料も会社と折半して納付するものなので、3,280円 ÷ 2 = 1,640円があなたの支払い金額です。

雇用保険料を算出する計算式

雇用保険料を算出するためには給与額または賞与額 × 雇用保険料率で算出をすることができます。

令和4年10月1日〜令和5年3月31日の雇用保険料率は下記の通りです。

事業の種類 労働者負担の割合
一般の事業 5/1,000
農林水産・清酒製造の事業 6/1,000
建設の事業 6/1,000

引用:厚生労働省

雇用保険料の算出例

給与が25万円で、一般の事業を行う会社にて働いている場合に、かかる雇用保険料は下記の通りです。

25万円 × 5 ÷ 1000 = 1,250円

上記の通り、給与が25万円の場合は雇用保険料は1,250円を支払う必要があります。

労災保険料を算出する計算式

労災保険料は賃金 × 労災保険料率で算出をすることが可能です。

労災保険料率は事業によって異なるので、厚生労働省が公表している労災保険料率を確認して算出しましょう。

労災保険料は従業員が負担するものではなく、会社が全額負担するものになるので、参考程度に覚えておいてください。

労災保険料の算出例

給与の総支給額が300万円で、情報サービス業を行っている場合の労災保険料の計算は以下の通りです。

300万円 × 3%(その他の各種事業の労災保険料率) = 90,000円

そのため、会社は年間で90,000円の支払いをする必要があります。

標準報酬月額とは

月額

各種社会保険料を算出するために用いていた「標準報酬月額」とは、従業員の給与などの平均額を分類したものを指しています。

107,000円以上〜114,000円未満の場合の標準報酬月額は110,000円、210,000円以上〜230,000円未満の場合は220,000円などと定められています。

標準報酬月額に含まれる金額は基本給に加えて、時間外勤務手当や住居手当などの諸手当、通勤手当などです。

あなたがどちらの等級に分類されるかは下記リンクよりチェックしてみましょう。

社会保険料の金額に関するよくある質問

質問

賞与は社会保険料の支払いの対象になりますか?

賞与も社会保険料の支払いの対象です。賞与の金額に対して、先ほどご紹介した税率等をかけて算出することになります。

まとめ:社会保険料の計算方法を知って、どのくらいの金額を支払っているかを把握しよう

計算

社会保険料の金額は標準報酬月額に基づいて算出されるというものでした。

そのため、あなたは標準報酬月額のどの区分に位置しているのかを確認することで、社会保険料を算出することができます。

ぜひ、今回の記事を参考にあなたの保険料額がどれくらいなのかを、正しく計算してみてください。

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