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「みんな実家暮らしで実家にいくらお金を入れているの?」
「お金を入れていない人もいる?」
「実家にお金を渡す金額はどうやって決めればいい?」
このような悩みを抱えていませんか。
実家暮らしでは生活費を直接負担するのは親となるため、生活に必要なお金を実感しづらい環境にあります。しかし、親任せでの金銭感覚では本当の自立が遠ざかってしまうでしょう。収支を把握してお金を管理する習慣をつけなければ、将来あなたが家庭を持ったときにお金が足りない事態を招くかもしれません。
そこで今回は「実家暮らしの生活費に関する実態調査結果」「実家に生活費として渡す額の決定方法」についてご紹介。実家暮らしで余裕が出たお金を賢く貯蓄する方法も併せて解説します。実家暮らしの恩恵を最大限に活用するために、残ったお金は賢く貯蓄しましょう。
実家暮らしの人は、実際に生活費をどれくらい家に入れているのでしょうか。実家暮らしでは生活を送るうえでの支出を直接負担するのは親となるため、具体的な生活費の金額を実感しづらい環境にあります。
また、各家庭の状況も異なるため、実家暮らしの人が生活費をいくら入れているのか実態を知る機会は多くありません。ここでは、実家暮らしの人が実家にお金を入れている人の割合・平均額・一人暮らしに対する金銭的余裕額の実態について解説します。
国立社会保障・人口問題研究所が2021年6月に出生動向基本調査を実施しました。対象は、18〜34歳の未婚者です。両親または父母いずれかと同居している未婚者の割合について、1982年〜2021年の推移は以下のようになっています。
調査年 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
1982年 | 69.6% | 82.0% |
1992年 | 62.8% | 76.7% |
2002年 | 69.5% | 76.4% |
2010年 | 69.7% | 77.2% |
2015年 | 72.2% | 78.2% |
2021年 | 65.9% | 72.1% |
出典:国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査 結果の概要」
日本の生涯未婚率は、男女とも年々増加している現状があります。1990年代以降、男女ともに親との同居割合は上昇傾向にありますが、2021年最新の調査においては低下しました。
また、男女別では男性よりも女性のほうが実家暮らしの未婚者は高い割合を示しています。実家暮らしをしている人の7割前後が未婚者という結果は、約20年にわたりほぼ横ばいで推移していることが読み取れます。
実家暮らしで実家にお金を入れている人はどのくらいいるのでしょうか。リクルートグループのSUUMOが男女400人を対象にアンケート調査を実施しました。
実家にお金を入れている割合 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
毎月、決まった金額を家に入れている | 64.5% | 65.5% |
毎月入れているが、金額は月によって異なる | 4.0% | 3.5% |
頻度も金額も決まっていないが、時々家にお金を入れている | 4.0% | 3.5% |
家にお金は入れていない | 27.5% | 27.5% |
参照元:SUUMOジャーナル「実家暮らし派に聞いた! ズバリ、家にいくらお金を入れている?」
「毎月決まった金額を家に入れている」人は、男女とも65%程度です。「毎月入れているが金額は月によって異なる」人と合計すれば、約70%の人が実家にお金を入れていることになります。
とはいえ、「家にお金は入れていない」人も27.5%存在し、奨学金の返済や結婚式の準備などに充てたりしているようです。また、実家にお金を入れる代わりに公共料金や家具などの費用を負担するといった方法も見受けられました。
65%程度の人が毎月決まった金額を実家に入れていることがわかりました。それでは、実家に入れる金額はいくらなのでしょうか。年代別・男女別の調査結果は、以下のとおりです。
年代 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20~24歳 | 3万1,786円 | 2万4,706円 |
25~29歳 | 3万6,212円 | 3万8,911円 |
30~34歳 | 3万9,792円 | 3万7,364円 |
35~39歳 | 4万7,308円 | 4万3,255円 |
全世代 | 3万8,774円 | 3万6,059円 |
参照元:SUUMOジャーナル「実家暮らし派に聞いた! ズバリ、家にいくらお金を入れている?」
実家暮らしで実家に入れるお金は、男女全世代で平均すると3万7,417円です。男女間においては、20〜24歳で7,080円の差があるものの、全世代では2,715円の差しかありません。
国税庁が実施した令和3年民間給与実態統計調査によると、平均給与は男性545万円に対し、女性302万円でした。実家にお金を同額入れたとしても、年収差からすれば男性の方が軽い負担で済んでいることがわかります。
実家暮らしの生活費は具体的にイメージしづらいため、一人暮らしの人の生活費に関する調査結果から考えていきましょう。総務省が実施した家計調査における単身世帯の生活費の結果は、以下のとおりです。
費用 | 金額 |
---|---|
食料 | 3万9,069円 |
住居 | 2万3,300円 |
光熱・水道 | 1万3,098円 |
家具・家事用品 | 5,487円 |
被服及び履物 | 5,047円 |
保健医療 | 7,384円 |
交通・通信 | 1万9,303円 |
教育 | 0円 |
教養娯楽 | 1万7,993円 |
その他の消費支出 | 3万1,071円 |
消費支出計 | 16万1,753円 |
出典:総務省「家計調査 2022年(令和4年)1世帯当たり1か月間の収入と支出(単身世帯)」
単身世帯の生活費は、平均16万1,753円であることがわかりました。家計調査では住居金額が2万3,300円となっていますが、以下を理由に住居の金額が低めになっている点に注意しましょう。
住む場所にもよりますが、実際はさらに大きな負担となることを覚えておきましょう。
一人暮らしの人の生活費の平均は16万1,753円です。実家暮らしで浮く生活費は、一人暮らしの生活費から以下の支出項目を差し引けばおおよその額が算出できます。
実家暮らしで浮く生活費
=一人暮らしの生活費 – 食料 – 住居費 – 光熱・水道 – 家具・家事用品
=16万1,753円 – 3万9,069円 – 2万3,300円 – 1万3,098円 – 5,487円
=8万0,799円
実家暮らしで浮く生活費 – 実家に入れているお金
=8万0,799円 – 3万7,417円
=4万3,382円
実家暮らしで浮く生活費8万0,799円から実家に入れているお金を差し引いた金額があなたの手元に残るお金です。実家に入れているお金は、先述した実家暮らしで実家に入れるお金の平均額3万7,417円を引用しました。
これにより、実家暮らしでは実家にお金を入れても、一人暮らしより4万3,382円余裕があることがわかります。
実家暮らしで実家に入れるお金の平均は3万7,417円ですが、金額はそれぞれの状況によって異なってくるはずです。しかし、具体的な金額を決めておかなければ、家族間ということもあってうやむやになってしまいます。そこで実家に渡す額の決定方法を2つ紹介します。
実家に渡す額の決定方法
実家に渡す額を決定する際に問題なのは、あなたが実家暮らしをすることで増える支出を親が支払う余裕があるかどうかです。
まずは、あなたが実家で生活することで実際に親が負担している金額を聞いてみましょう。注目する支出項目は、住居費・食費・水道光熱費です。この金額を世帯人数で割って、大まかな1人当たりの金額を算出します。
家族それぞれ在宅率や使用料は異なります。しかし、全体的な金額よりも具体的な1人当たりの金額を算出することで生活にかかるお金がイメージしやすくなるはずです。そこから親と相談して、実家に入れるべき金額を決定していくと双方納得しやすいでしょう。
①の方法は、世帯全員で均等に負担する方法であるため、事情があって収入が少ない人には苦しいかもしれません。まずは自分の収支を計算して、そこから個人で必要な生活費を差し引きましょう。
残った金額から実家に渡せる金額・貯蓄に回したい金額を算出し、親に提案してみてください。各家庭で状況は異なるため、親としっかり相談して実家に入れる金額を設定することが重要です。
実家暮らしの恩恵を最大限に活用するために、浮いた生活費を賢く貯蓄するのがおすすめです。実家暮らしの間に貯蓄・投資などのお金の勉強をして、将来のための準備を始めましょう。
賢い貯蓄方法
今回紹介する賢い貯蓄方法では、給料から自動的に天引きされる先取り貯金とNISA・iDeCoなどの投資の2種類に注目します。それぞれ詳しくみていきましょう。
手元に残ったお金を貯蓄に回す方法では、なかなかまとまった金額を貯められません。貯蓄体質が身についていない人には、財形貯蓄・自動積立定期預金などの先取り貯金がおすすめです。
財形貯蓄は、給与からの天引きのため確実に貯蓄できます。勤務先が財形貯蓄制度を導入しているか確認してみましょう。
また、自動積立定期預金は毎月設定した日に、指定金額を普通預金口座から円定期預金へ自動で積み立てる方法です。給与振込制度のない自営業者の人も活用できるため、検討してみてください。
金融初心者でも始めやすい投資は、つみたてNISA・iDeCoなどです。
つみたてNISAは特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度で、2018年1月から始まりました。つみたてNISAの対象商品は国が定めた厳しい条件を満たし、長期投資に適している投資信託が対象です。
また、iDeCoは自分で設定した掛け金を積み立てて運用します。60歳以降に受給する公的年金に「もうひとつの年金」として上乗せできる点が魅力です。
iDeCoのメリットは、以下のとおりです。
ただし、投資の場合、元本割れのリスクがある点に気をつけましょう。
18〜34歳の未婚者のうち、7割前後の男女が親と同居しています。このうち、65%程度の人が実家にお金を入れており、平均額は3万7,417円です。実家暮らしは、一人暮らしに比べて4万3,382円の余裕が出てくることもわかりました。
しかし、自分のことしか考えず、一人暮らしと比べて支出が単に浮くと考えてはいけません。あなたが実家で生活することでプラスαの支出が親にかかっているため、親の負担は自分が思っている以上に大きいと捉えましょう。たとえ親からお金はいらないといわれても、家にお金を入れることをおすすめします。
実家にお金を入れて一定の固定費を支払う生活習慣は、将来あなたがお金を管理しなければならないときに必ず役立ちます。残ったお金は貯金や投資に回す習慣をつけて、将来のために賢く金融知識を身につけていきましょう。
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