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仕送りの平均額はいくら?一人暮らしの大学生の相場や生活費、足りない場合の3つの対処方法を徹底解説!

2023.10.30
仕送りの平均額はいくら?一人暮らしの大学生の相場や生活費、足りない場合の3つの対処方法を徹底解説!

※この記事は商品プロモーションを含むことがあります。

「一人暮らしの大学生へ仕送りはいくら必要?」
「仕送りの平均額が知りたい!」
「仕送りだけでは足りない場合はどうしたらいいの?」
と悩んでいませんか?

大学に進学するタイミングで、一人暮らしを始める人も多いでしょう。初めての一人暮らしは、期待はあるものの不安も大きいものです。特に、生活費がどれくらいかかるのか、不安に感じている人も多いのではないでしょうか。

大学生が一人暮らしを始める場合に、大きな収入源となるのが親からの仕送りです。しかし、仕送りの金額で悩んでいる家庭は少なくありません。

そこで、仕送りはいくらが一般的か、平均額や一人暮らしで必要な生活費の内訳についてご紹介します。仕送りが足りない人のために、生活できない場合の対処法も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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一人暮らしの大学生への仕送りの平均額はいくら?相場を確認

一人暮らしの大学生への仕送りの平均額はいくら?相場を確認

大学生の場合、本業はあくまで勉強であるためアルバイトばかりしている暇はありません。しかし、一人暮らしには何かとお金がかかるものです。そこで、親からの仕送りで生活をやりくりしているという大学生も多いでしょう。

親としては生活に困らない金額を渡したいですが、家庭の経済状況によっては仕送りできる金額が限られてしまうこともあるはずです。仕送りの金額を決める前に、いくらが平均的なのか相場を見てみましょう

調査によって報告される金額にはややばらつきがあるので、いくつかご紹介していきます。

全国大学生協連の調査では仕送りの平均は6万7,650円

全国大学生協連は、利用者の一人ひとりがお金を出し合い組合員となり、協同で運営、利用する共同組合の1つです。200を超える大学が加盟しており、さまざまなサービスが受けられることから組合員の数も150万人を超えています。そんな全国大学生協連の調査によれば、仕送りの金額は以下の通りです。

費目別では「仕送り」が67,650円と4,230円減少して82年以降最少額となった。仕送り「0円」の下宿生は8.3%(前年+0.8ポイント)、「5万円未満(0を除く)」18.4%が前年より2.4ポイント増加している。

引用元:全国大学生協連「第58回学生生活実態調査」

大学生への仕送りの平均額は、月に67,650円という結果が出ています。この金額は1982年以降、最小額となっており、物価が上がっているにもかかわらず減少傾向です。仕送りが5万円未満の大学生は下宿生も含めると3割弱にものぼります。

日本学生支援機構の調査では仕送りの平均は9万5,392円

続いて、日本学生支援機構による仕送り額の調査を見ていきましょう。日本学生支援機構は、学生が安心して勉学に励めるよう必要なサービスを提供する組織です。

奨学金事業はもちろん、学生生活支援事業も行っており、学生生活の調査も実施しています。調査結果は、以下を参照してください。

区分 年間仕送り額 月間仕送り額
大学(昼間部) 114万4,700円 9万5,392円
短期大学(昼間部) 84万6,000円 7万0,500円
修士課程 92万5,300円 7万7,083円
博士課程 38万2,100円 3万1,842円
専門職学位課程 76万4,100円 6万3,675円

参照元:日本学生支援機構「令和2年度 学生生活調査結果」

日本学生支援機構の調査によれば、仕送り額は昼間部の大学生で月9万5,392円という結果になりました。全国大学生協連の調査結果と比べると、3万円ほど多い結果に。

ただし、日本学生支援機構のデータは「家庭からの給付」という項目になっているため注意が必要です。純粋な仕送りだけではなく、授業料やそのほかの給付も含まれている可能性も否定できません。

日本政策金融公庫の調査では仕送りの平均は7万9,000円

日本政策金融公庫は、株式会社日本政策金融公庫法という法律に基づき設立された財務省所管の特殊会社です。創業者や小規模事業者に向けた事業資金の融資ほか、教育ローンの取り扱いも実施しています。

そんな国が100%出資する金融機関である日本政策金融公庫は、教育費負担の実態調査として以下の結果を発表しました。

自宅外通学者への仕送り額は、年間平均95.8万円(月額7.9万円)と、前年調査(90.3万円)より5.5万円増加した(図-11)。
仕送りなし世帯(年間仕送り額が0万円の世帯)の割合は10.0%と、前年調査(10.6%)より0.6ポイント低下した

引用元:日本政策金融公庫「令和3年度教育費負担の実態調査結果」

日本政策金融公庫が実施した令和3年度教育費負担の実態調査によれば、一人暮らしの大学生への仕送り額は月額7.9万円です。仕送りなしの世帯割合も減っており、平均額が上昇傾向となっています。

ただし、2020年の同調査では仕送り額が月額約7.5万円と減少。前年より平均額は上昇しているものの、コロナウィルス流行前の仕送り額には達していません。

東京私大教連の調査では仕送りの平均は8万8,600円

住んでいる地域によって、家賃や生活費はそれぞれ違いがあります。そのため、進学する大学によって仕送り額が変化するのは当然です。

中でも東京都は家賃も高いため、仕送り金額に頭を悩ませる家庭も多いのではないでしょうか。

東京における最大の私立学校教職員組合である東京私教連によれば、仕送り額は以下の通りです。

毎月の仕送り額は8万8600円で低水準にとどまる
家賃を除いた1日あたりの生活費はわずか 710 円

引用元:東京私大教連「私立大学新入生の家計負担調査2022年度」

都心で暮らす私立大学生への仕送りも、月額8万8,600円とさほど高くない結果となっています。私立大学は入学金や授業料も高額となるため親の負担が大きいことも、仕送り額が低水準となっている要因の1つでしょう。

家賃を除くと1日あたりの生活費はわずか710円しか残らず、仕送りのみで生活していくのは困難です。

一人暮らしの大学生への仕送りはいくらが適切?

一人暮らしの大学生への仕送りはいくらが適切?

大学生への仕送りに関する4つの調査では、金額にばらつきが見られました。地域によって家賃も異なり、家庭の経済状況によって捻出できる金額も一律ではありません。

仕送りは平均額を考えて決めるのではなく、妥当な金額を設定することが大切です。一人暮らしの大学生への仕送りはいくらが妥当なのかを考えるために、どのくらいの生活費がかかるのか把握しておきましょう

一人暮らしの大学生の生活費の平均は12万3,630円

仕送り額を決定するために一番重要なのが、一人暮らしの生活費がいくらかかるのかです。一人暮らしを始めると何かとお金がかかるもの。

少ない収入でやりくりをしている大学生も多く、支出の内訳は以下のようになっています。

支出内訳 金額
食費 2万4,130円
住居費 5万3,020円
交通費 4,210円
教養娯楽費 1万3,270円
書籍費 1,540円
勉学費 1,430円
日常費 7,430円
電話代 3,460円
その他 2,170円
貯金・繰越金 1万2,970円
支出合計 12万3,630円

参照元:全国大学生協連「第58回学生生活実態調査」

全国大学生協連によれば、一人暮らしの大学生の支出合計額は12万3,630円でした。生活費の多くを住居費が占めており、食費を合わせると7万7,150円となり約6割にものぼります。

ただし、この結果は全国の平均となるため、首都圏と地方では金額に若干の違いがでてきます。

仕送りは家賃抜きで食費を賄える金額が一般的

生活を送る上で、住居費と食費は必須の支出です。そのため、仕送りは家賃抜きで食費を賄える金額を設定することをおすすめします

家賃や食費以外にもさまざまな費用がかかりますが、本人の自立のためにも自分で賄ってもらうのも良いでしょう。

ただし、大学生の本分はあくまで学業です。生活費を捻出するためアルバイトばかりして、学業が疎かになっては意味がありません。設定した仕送りの金額にこだわるのではなく、親子で話し合い、臨機応変に対応するようにしてください。

仕送りが足りない場合に検討すべき3つの方法

仕送りが足りない場合に検討すべき3つの方法

学業優先の大学生活を送るために、子どもが生活に困らないくらいの仕送りをしてあげたいと願う親は多いでしょう。しかし、令和3年分民間給与実態統計調査によると、給与所得者の1年間の平均給与は443万円。

自分たちの生活費に加え、大学の授業料や十分な額の仕送りを捻出することは決して容易ではないでしょう。

そして、実際に約6割の大学生が仕送りについて、足りないと感じているという調査結果も存在します。十分な金額の仕送りが難しい場合は、以下の方法を検討してみましょう

仕送りが厳しい場合の方法

  1. 奨学金制度を利用する
  2. 国の教育ローンでお金を借りる
  3. 学資保険に加入しておく

それぞれの方法について、詳しくみていきます。

①奨学金制度を利用する

仕送りだけでは生活ができない場合、奨学金制度を利用することを検討してみましょう。奨学金制度とは、家庭の事情などにより経済的な余裕がなく、進学にお金が必要な学生に向けて学費の付与や貸与を行う制度です。

使用用途について定めがないことがほとんどで、生活費として奨学金を利用している人も多いでしょう。

奨学金には貸与型と給付型があり、給付型であれば返済は必要ありません。申請者は学生本人ですが、奨学金の種類によっては親の年収が関係するため注意してください。

また、事前に申請していたとしても奨学金の振り込みは入学後となるため、入学金としては使用できません。

②国の教育ローンでお金を借りる

まとまったお金が必要なら、国の教育ローンでお金を借りて生活費にあてることも検討してみると良いでしょう。国の教育ローンは、日本政策金融公庫が実施しているローンです。

銀行で審査通過できない人でも融資を受けやすいことから年間11万人を超える人が利用しています。最大350万円まで借入れ可能で、金利は令和5年5月時点で年1.95%で固定。受験前でも申し込みできるため、入学金にも充てられます。

民間金融機関が展開している教育ローンと比べて貸付条件が緩やかなので、所得制限にも下限がないのが特徴です。ただし、低所得世帯を対象とした制度のため、世帯年収が790万円以下でなければ融資を受けられないので注意してください。

③学資保険に加入しておく

必要なときに慌てなくて済むよう、あらかじめ大学にかかる資金を準備しておくのも賢い方法の1つです。おすすめは学資保険への加入で、目的が明確で計画的に積み立てしやすいでしょう

預貯金とは異なり元本割れのリスクもあるものの、効率的な貯蓄ができるのが魅力の1つ。

保険というだけあり、万が一の際の保障が付帯しています。支払途中に親が死亡した場合、一定の保険金が支払われる、それ以降の保険料の支払いが免除される、などのメリットがあります。

万一の保障がついて、受取額も預貯金より多い学資保険は、教育資金のためにぴったりな商品です。

まとめ

まとめ

一人暮らしの大学生への仕送りの金額に、頭を悩ませている家庭は多いものです。学業に専念させられるほどの金額を仕送りできるのが理想ではありますが、簡単なことではありません。

さまざまな調査によれば7〜9万円が平均額です。この金額は住居費と食費の合計額に近く、必要最低限の費用を仕送りしている家庭が多いことを表しています。

進学先によってもかかる費用が異なることから、定期的に話し合い仕送りの金額を決めると良いでしょう。

仕送りが難しい場合は、奨学金制度や国の教育ローンを検討してみるのも1つの方法です。ただし、給付型の奨学金以外は返済が必要になるため、計画的に利用してください。

できることなら早い段階から学資保険を利用するなど、計画的な資金繰りをおすすめします

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