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準富裕層は資産がいくらからを呼ぶ?定義や総世帯数、年代別の割合、準富裕層を目指すコツを解説!

2024.04.26
準富裕層は資産がいくらからを呼ぶ?定義や総世帯数、年代別の割合、準富裕層を目指すコツを解説!

※この記事は商品プロモーションを含むことがあります。

「資産をどれくらい持っていれば、準富裕層と呼ばれる?」
「自分の年代で準富裕層に該当する人は多い?」
「準富裕層になるには金融資産をどうやって増やせばいい?」

準富裕層のようなお金持ちになりたいと思っても、若いうちから資産を形成できている人は限られています。しかし、日々の生活の送り方や金融知識を身につけることで、将来的に準富裕層の金融資産額を達成できる可能性は高まります。

そこで今回は「準富裕層の定義・割合」「準富裕層を目指す3つのコツ」についてご紹介。年代別の準富裕層の割合も併せて解説するので、この記事を読めばあなたの立ち位置を把握する参考になるでしょう。

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準富裕層とは金融資産がいくらから?定義と割合を確認

準富裕層とは金融資産がいくらから?定義と割合を確認

準富裕層とは金融資産がいくらからの人を指すのでしょうか。富裕層ピラミッドにおいて、準富裕層は富裕層の次に位置しています。準富裕層という言葉を聞いたことがあっても、内容について的確に把握できていない人は多いのではないでしょうか。

ここでは準富裕層に注目して、定義および日本における割合を把握していきましょう。準富裕層のイメージをつかむことで、あなたの資産形成のモチベーションアップにつながるはずです。

準富裕層とは金融資産が5,000万円~1億円未満の世帯のこと

まずは、準富裕層の定義をチェックしましょう。準富裕層とは、純金融資産保有額が5,000万円〜1億円未満の世帯のことです。(参照元:株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は 149 万世帯、その純金融資産総額は 364 兆円と推計」)純金融資産は、預貯金・株式・投資信託・債券など世帯が保有する金融資産合計額から借入れなどの負債を除いたものを意味します。

たとえ5,000万円の金融資産があったとしても、100万円の負債があれば準富裕層には該当しません。また、土地・建物などの不動産は含みません。なお、富裕層は純金融資産保有額が1億円以上5億円未満の世帯を指すため、頭に入れておきましょう。

日本における準富裕層は325.4万世帯と推計される

次に、日本における準富裕層の割合をチェックしましょう。野村総合研究所が2023年に作成した「純金融資産保有額の階層別にみた保有資産規模と世帯数」は、以下のとおりです。

マーケットの分類純金融資産保有額推計世帯数
超富裕層5億円以上9.0万世帯
富裕層1億円以上5億円未満139.5万世帯
準富裕層5,000万円以上1億円未満325.4万世帯
アッパーマス層3,000万円以上5,000万円未満726.3万世帯
マス層3,000万円未満4,213.2万世帯

参照元:株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は 149 万世帯、その純金融資産総額は 364 兆円と推計」

総世帯を純金融資産保有額によって5つの階層に分けており、富裕層ピラミッドとも呼ばれています。このデータから日本における準富裕層は、325.4万世帯と推計されます。日本の世帯数は5,413.4万世帯であるため、準富裕層は日本全体の約6%を占めていることがわかりました。

年代別の準富裕層・アッパーマス層の割合はいくら?

年代別の準富裕層・アッパーマス層の割合はいくら?

準富裕層の定義と割合がわかりましたが、年代別ではどのような割合になっているのでしょうか。30代〜60代における準富裕層の割合を見ていきましょう。

ただし、参考データである金融広報中央委員会の世論調査では、金融資産保有額の分類上限は3,000万円以上です。そのため、3,000万円以上5,000万円未満であるアッパーマス層の可能性がありますが、準富裕層を知る参考になるはずです。

30代における準富裕層の割合とは

30代における準富裕層として考えられるのは、30代全体の4.0%です。

金融資産保有額30歳代の割合
非保有30.2%
~500万円未満39.3%
500~1,000万円10.9%
1,000~1,500万円6.7%
1,500~2,000万円2.1%
2,000~3,000万円2.8%
3,000万円以上4.0%
平均599万円
中央値130万円

参照元:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和5年)」

30代では、500万円未満が39.3%で最も高い割合を占めています。平均値に比べて中央値は実態をより正確に反映していますが、平均値599万円なのに対して中央値は130万円でした。そのため、中央値130万円から考慮すると、準富裕層に該当する30代は極めて稀といえます。

40代における準富裕層の割合とは

40代における準富裕層として考えられるのは、40代全体の6.0%です。

金融資産保有額40歳代の割合
非保有30.0%
~500万円未満31.5%
500~1,000万円12.9%
1,000~1,500万円7.1%
1,500~2,000万円3.2%
2,000~3,000万円5.1%
3,000万円以上6.0%
平均811万円
中央値180万円

参照元:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和5年)」

30代に比べて3,000万円以上の世帯は、2%上昇しました。働き盛りの40代は、キャリアアップや収入アップを見込める年代といえます。500万円以上の金融資産を持つ世帯が平均を押し上げ、平均値は811万円まで伸びています

しかし、住宅購入や教育資金など支出の多い年代でもあるため、貯蓄に回せる金額は限られているかもしれません。

50代における準富裕層の割合とは

50代における準富裕層として考えられるのは、50代全体の10.7%です。

金融資産保有額50歳代の割合
非保有30.3%
~500万円未満26.8%
500~1,000万円10.8%
1,000~1,500万円7.8%
1,500~2,000万円4.2%
2,000~3,000万円5.1%
3,000万円以上10.7%
平均1,212万円
中央値200万円

参照元:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和5年)」

中央値200万円ではあるものの、平均値は1,212万円と1,000万円の壁を突破しました。50代になれば、住宅ローン完済や子どもの独立など、支出を減らせる時期となります。老後の資産形成にも目を向ける余裕も出てくるでしょう。

約1割の50代が3,000万円以上の金融資産を保有していることから、準富裕層世帯も年代とともに増加していると考えられます。

60代における準富裕層の割合とは

60代における準富裕層として考えられるのは、60代全体の19.0%です。

金融資産保有額60歳代の割合
非保有24.6%
~500万円未満20.5%
500~1,000万円11.7%
1,000~1,500万円6.8%
1,500~2,000万円5.1%
2,000~3,000万円9.1%
3,000万円以上19.0%
平均1,862万円
中央値530万円

参照元:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和5年)」

30〜60代の各年代で最も金融資産を保有している年代が60代です。60代ではこれまでの貯蓄に加えて、退職金制度があれば、まとまった金額を資産に含められます。60代世帯の40%は1,000万円以上の金融資産を保有しており、準富裕層の割合も最も高くなっていると考えられます

準富裕層になるには?金融資産を増やす3つのコツ

準富裕層になるには?金融資産を増やす3つのコツ

年代別の準富裕層・アッパーマス層の割合から、今のあなたの立ち位置が把握できたはずです。ここからは、準富裕層になるために金融資産を増やすには具体的にどのような行動に移せば良いかを解説します

準富裕層を目指すコツは、以下の3つです。

準富裕層を目指すコツ

  1. 支出を見直して節約をする
  2. 副業をするなど収入を増やす
  3. 投資をして今ある資産を増やす

すぐに準富裕層になることはできません。長期戦に備えるためには、家計を見直して小さな成功体験を積み重ねてモチベーションを高めていく必要があります。

①支出を見直して節約をする

準富裕層を目指すコツの1つ目は、支出を見直して節約をすることです。準富裕層の人たちは、収入があるからといって誰もが散財しているわけではありません。むしろ、お金がある人たちのほうが支出の無駄をなくし、節約につなげている傾向があります。

家計の見直しにおいて、まず手を付けるべきは固定費です。固定費の例は、以下のとおりです。

見直すべき固定費

  • 住居費
  • 水道光熱費
  • 通信費
  • 保険料
  • 車の維持費

固定費を削減できれば大きな節約効果を持続できるため、家計の見直しを行って支出を減らしましょう。

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②副業をするなど収入を増やす

準富裕層を目指すコツの2つ目は、副業をするなど収入を増やすことです。1つ目のコツで支出を見直して節約をする方法には限界がありますが、収入を増やす方法に上限はありません。

副業をするなど収入源を増やせば、収入も自ずと増えていきます。

今ではネットでも簡単に副業が見つけられます。クラウドソーシングなどを活用したスキル販売・ハンドメイド販売・アルバイトなど、あなたに合った副業を探してみましょう。

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③投資をして今ある資産を増やす

準富裕層を目指すコツの3つ目は、投資をして今ある資産を増やすことです。貯金だけでは資産5,000万円達成に時間がかかってしまうため、投資の複利運用に目を向けることをおすすめします。

投資の複利運用は、運用益を元本に加えて、その合計額を再び投資する方法です。複利を活かして運用できる金融商品は、NISA(つみたて投資枠)・iDeCoなどが挙げられます。時間を味方につけて長期運用することで大きく資産を増やせるため、早めに始めることを検討しましょう。

まとめ

まとめ

準富裕層は金融資産が5,000万円〜1億円未満の世帯を指し、325.4万世帯が該当すると推計されます。30代・40代における準富裕層の割合は10%にも届かず、各世代で最も資産を形成できている60代でも19%以下です。

このように資産を形成するには非常に長い時間がかかってしまいます。準富裕層を目指すためには、日頃から節約や収入を増やすことなど小さな積み重ねが重要です

さらに、お金についての知識や判断力である金融リテラシーを身につけ、投資にも目を向けてみてください。準富裕層になれたら、今度は富裕層を目指して資産を着実に積み上げていきましょう。

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