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終身保険とは?終身保険の特徴やメリット・デメリット、代表的な4種類の保険を解説!

2023.09.04
終身保険とは?終身保険の特徴やメリット・デメリット、代表的な4種類の保険を解説!

※この記事は商品プロモーションを含むことがあります。

「終身保険ってどんな保険なの?」
「終身保険に入るとどんなメリットがある?」
このような悩みを抱えていませんか?

保険に入った方が良いのか、入るならどの保険が良いのか悩む人も多いでしょう。しっかり選ばないと、後悔してしまう可能性があります。どんな保険にもメリットとデメリットがあるので、理解して加入することが重要です。

この記事では、終身保険の特徴やメリット・デメリットについて解説します。代表的な4種類の終身保険もご紹介するので、この記事を読めばあなたに合った終身保険の選び方がわかるでしょう。

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終身保険とはどんな保険?

終身保険とはどんな保険?

終身保険とは、生命保険の1つで契約期間の終了がないものを指します。万が一の時に家族にお金を残せたり、老後に備えたりできる保険です。(参照元:生命保険文化センター)保険会社によって商品は様々ですが、共通して以下のような3つの特徴があります。

終身保険の主な特徴

  1. 保障が一生涯続く
  2. 解約返戻金が受け取れる
  3. 3つの払込方法がある

それぞれの特徴を詳しく解説します。

①死亡保障・高度障害保障が一生涯続く

終身保険は、被保険者が生存していて保険を解約しない限り、一定額の死亡保障・高度障害保障が一生涯続きます。同じ生命保険である定期保険は、保険期間が年満了(10年、15年など)や歳満了(60歳まで、70歳までなど)で設定され、期間中に万が一のことがあれば保険金が支払われます。保険期間の満了まで何もなければ、保険金が支払われることなく契約終了です。

一方で、終身保険は被保険者が何歳で亡くなったとしても、受取人に保険金が支払われる仕組みです。残された家族にまとまったお金を残すことができるのは、安心できるポイントでしょう。

②解約時には解約返戻金を受け取れる

終身保険は保険契約を解約した際に解約返戻金が受け取れます。保障が必要なくなった時や、まとまったお金が必要な時に役立つでしょう。契約内容や時期によりますが、払込期間終了前の解約の場合、解約返戻金が払込保険料の総額を下回る可能性もあります。

一方で、払込期間終了後の解約の場合は、払込保険料の総額を上回る解約返戻金を受け取れることも。解約返戻金の額は払込期間や解約時期によって異なるので、解約時には契約内容や時期と併せてどれくらいの解約返戻金が受け取れるか確認しましょう

③保険料の払込方法は大きく3つに分けられる

終身保険の保険料の払込方法は、大きく3つに分けられます。各方法と払込期間、特徴は以下のとおりです。

払込方法 払込期間 特徴
一時払い 一括 保険料の合計金額が安くなる
一度にまとまったお金が必要
有期払い 一定期間(60歳まで、20年間など) 月々の保険料は高くなる
ライフスタイルに合わせた支払い方できる
終身払い 一生涯 有期払いよりは月々の保険料が安くなる
長生きするほど払込総額が多くなる

一般的には、保険料の払い込みが早く終わるほど、支払い総額が割安になります。一時払いは一度にまとまったお金が必要ですが、同じ保証内容でも払込保険料の総額が一番安く済む方法です。

一方で、終身払いは月々の支払い料金は抑えられますが、支払いが一生涯続くため、定年退職後も保険料の支払いが発生します。「一時払いのように一括で支払うのは難しいけれど、終身払いも不安」という人には、有期払いがおすすめです。契約時にまとまったお金がなくても加入でき、一定期間で支払いを終えることができます。あなたが無理なく支払える方法を選びましょう

終身保険に加入するメリット3つ

終身保険に加入するメリット3つ

終身保険の特徴が分かったところで、加入するメリットについてまとめました。保険商品によって支払い方法などは異なりますが、加入のメリットとなるポイントは共通しています。メリットを理解して、加入を検討してください。終身保険に加入するメリットは以下の3つです。

メリット

  1. 年齢が上がっても保険料が上がらない
  2. 貯蓄としても活用できる
  3. 相続する際の税金対策になる

それぞれ詳しく解説します。

①年齢が上がっても保険料が上がらない

更新が必要な保険の場合、更新時の年齢で保険料が決定するため、更新のたびに保険料が値上がりします。一方で、終身保険は保険料の払込方法を有期払いや終身払いにした場合でも、保険料は加入時から払込期間の満了まで変わりません。(参照元:生命保険文化センター

若いうちに加入すると払込期間が長く設定できるため、月々の保険料を抑えられます。保険商品によって、払い込みのタイミングを「年払い」「月払い」など、任意で決めることもできます。

②貯蓄としても活用できる

先ほど特徴として挙げたように、終身保険は解約時に解約返戻金が受け取れます。有期払いで払込期間の満了後に保険を解約した場合、解約返還金がそれまでに払い込んだ保険料の総額を上回ることがあります

一般的な掛け捨ての保険とは異なり、条件を満たせば払い込んだ保険料が無駄になりません。このように貯蓄性のある保険を「貯蓄型保険(貯蓄性保険)」といいます。終身保険は貯蓄型保険の代表的な保険商品です。

③相続する際の税金対策になる

死亡保険金は相続財産の扱いになるため、相続時に相続税が発生します。しかし、相続税の課税対象は全額ではありません。国税庁によると、死亡保険金は、相続人一人当たり500万円まで非課税とされています。「500万円 × 法定相続人の数 × 非課税限度額」となり、非課税限度額を超える部分が課税対象です

例えば、死亡保険金の合計額が1,000万円で相続人が2人いる場合、非課税限度額は500万円×2人=1,000万円になります。非課税限度額内の金額のため、非課税で死亡保険金を受け取れます。

終身保険に加入するデメリット3つ

終身保険に加入するデメリット3つ

終身保険に加入するメリットがわかったところで、デメリットについても確認しておきましょう。どんな保険商品も、メリットだけではなくデメリットがつきものです。しっかり確認せずに加入してしまうと、後悔してしまうこともあります。デメリットは以下の3つです。

デメリット

  1. 保険料がやや高い
  2. 早期に解約をすると損をしてしまう
  3. 金融商品と比べると利回りが低い

それぞれ詳しくみていきましょう。

①保険料がやや高い

終身保険は定期保険と比べると、払い込む保険料がやや割高になります。理由は、終身保険の場合は保険会社がいつか必ず保険金を被保険者に支払うことになるからです。定期保険の場合は保険会社が保険金を支払わないこともあるので、保険料を抑えられます。

つまり、保険金が下りる可能性の高さの違いが、保険料の差に繋がっているのです。終身保険で保険料を抑えたいなら、低解約返戻金型終身保険がおすすめです。

②早期に解約をすると損をしてしまう

終身保険の解約自体はいつでも可能です。しかし、早期に解約してしまうと返戻率が低くなり、解約返戻金が払込総額を下回る可能性があります。終身保険に加入する場合は貯蓄性に期待している人も多いので、早期に解約するともったいない結果となってしまうでしょう。

解約をする可能性が少しでもあるなら、一時払いを選択するのがおすすめです。一時払いなら他の払込方法よりも返戻率の上昇が前倒しできます。商品によって異なりますが、加入から短期間で解約しても解約返戻金が払込金額の総額を上回る可能性もあるでしょう。

③金融商品と比べると利回りが低い

終身保険は解約した場合でも解約返戻金が受け取れ、被保険者が亡くなった場合は死亡保険金が受け取れます。このように終身保険の保険料には保障のコストがかかっているので、株式や投資信託などの金融商品と比べると想定される利回りが低めです

ただし、終身保険は一生涯保障が続くため、超長期の契約が可能。老後の資金をコツコツ貯めていくこともできます。少しでも利回りを高めたい場合は、株式や債券などの特定勘定で運用する終身型の変額保険に加入するのもおすすめです。うまく運用できれば、受け取れる保険金や解約返戻金の額を増やせます。

しかし、場合によっては保険金や解約返戻金の額が払込金額の合計を下回る可能性も。終身型の変額保険に加入する場合は、リスクを理解した上で選択しましょう。

終身保険の代表的な4種類の特徴

終身保険の代表的な4種類の特徴

ご紹介したとおり、終身保険は貯蓄性を兼ね備えた保険なので、金利水準の影響を受けることになります。近年は超低金利時代が続いているため、運用が難しいのが現状です。少しでも魅力的な保険商品にするために、保険会社によって多くの終身保険商品が開発されています

この章では、中でも代表的な4つの終身保険の特徴についてまとめました。ご紹介する終身保険のタイプは以下の表の4つです。

終身保険の種類 特徴
低解約返戻金型終身保険 払込期間中の解約返戻金が少なく払込が終了すると解約返戻金が上がる
保険料を安く抑えられる
積立利率変動型終身保険 積立利率が市場金利に応じて定期的に見直される
保険金や解約返戻金も変動するためリスクもある
変額終身保険 保険料を特別勘定で運用し実績に応じて保険金が変動する
基本保険金は保証されるが解約返戻金は保証されていない
外貨建終身保険 円より金利の高い外貨で積み立てるため高い貯蓄性が期待できる
為替次第では受け取る金額が増減するリスクがある

子どもの教育資金のために低解約返戻金型終身保険を利用する選択肢もあります。その理由は、学資保険と同様に積み立て貯蓄ができ、死亡保障もあるからです。現在の積立利率変動型終身保険は米ドルや外貨建てが主流です。

変額終身保険は、運用結果によって保険金や解約返戻金が増額する可能性も、元本割れとなるリスクもあります。外貨建終身保険は、保険金や解約返戻金の受け取り時点の為替の影響を受けることを理解しておいてください。

まとめ

この記事では、終身保険の特徴やメリット・デメリット、代表的な4種類の終身保険について解説しました。終身保険は貯蓄性もあるため、老後資金や子どもの教育資金の準備に活用できる保険です。

保障が一生涯続く特徴的な生命保険ですが、商品の特徴やリスクについて理解していないと損をしてしまう可能性があります。損をしないためには「死亡保険として家族にお金を残したい」「老後資金にしたい」など、目的に合った商品を選ぶことが重要です

ご紹介した代表的な4種類の終身保険の特徴を参考にして、あなたに合った終身保険のタイプを見つけてください。

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高柳政道

高柳政道

CFP・1級ファイナンシャル・プランニング技能士

静岡県出身。小売業やメーカー営業を経験後にライターへ転身。 FP資格を活かして執筆業務を行う。 得意分野は「株式投資」「保険」「クレジットカード」「カードローン」など。 保有資格は「CFP」「1級ファイナンシャル・プランニング技能士」。

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