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確定拠出年金とは?企業型と個人型の違いやメリット・デメリットについて解説

2023.06.14
確定拠出年金とは?企業型と個人型の違いやメリット・デメリットについて解説

※この記事は商品プロモーションを含むことがあります。

近年、老後の資産形成の手段として話題になっている確定拠出年金ですが、実際にはどのような仕組みなのか分からないという方も多いでしょう。

そこで、今回は確定拠出年金とはどのようなものなのかをご紹介します。

確定拠出年金の種類やメリット・デメリットについても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

確定拠出年金とは?

年金

厚生労働省によると確定拠出年金とは、給与や個人の貯蓄等から拠出した資金を運用して、将来受け取れる年金額が変動する仕組みの私的年金です。

受け取れる金額は拠出した資金と、その資金を利用して得た運用益によって変わるため、通常の年金制度よりも多くの金額を受け取れる可能性もあります。

もちろん、運用に失敗してしまうと元本割れを起こすこともあるので注意が必要です。

企業型と個人型の違いとは

企業

確定拠出年金には、企業型と個人型の2種類があります。

それぞれどのような違いがあるのかを確認していきましょう。

  • 企業型確定拠出年金は企業で働く人が加入できる
  • 個人型確定拠出年金は企業で働く人以外に個人事業主等も加入できる

企業型確定拠出年金は企業で働く人が加入できる

企業型確定拠出年金は企業で働く人が加入できるものです。

拠出する資金は基本的に会社が負担をするもので、従業員が希望をすれば自分の資金を追加して拠出することもできます。

もし、転職をした場合には拠出していた資金や運用益を移動させることができるため、資金が無駄になることはありません。

個人型確定拠出年金は企業で働く人以外に個人事業主等も加入できる

個人型確定拠出年金は企業に勤めている方はもちろん、国民年金の保険料を納めている国民保険の第1号被保険者や、専業主婦などの第3号被保険者の方も加入できます。(参照元:iDeCo公式サイト

拠出する資金は企業型と異なり、個人からのみの拠出となっています。

個人で支払った分の掛け金は所得控除の対象となるので、節税の一環として利用することも可能です。

確定拠出年金が給付されるのはいつのタイミング?

時計

確定拠出年金は原則として60歳から受給をすることが可能です。受け取り開始を最長で75歳まで遅らせることもでき、働き方・暮らし方に合わせた受給が可能です。

ただし、iDeCoで75歳に到達すると年金での受け取りができない点に注意が必要です。

また、一時金として受け取るのか、年金として受け取るのかによって受け取れる期間が異なります。

一時金として受け取る場合には、積立金を一括で受け取ることが可能です。年金として受け取る場合には分割して受け取れます。

一時金と年金を併用することも可能なので、あなたの老後の生活に合わせて受け取り方を選びましょう。

確定拠出年金の3つのメリット

3

確定拠出年金を利用するメリットは下記の3つです。

  • 掛け金が非課税になる
  • 運用益に対して課税されない
  • 受け取る際には税率が軽減される

掛け金が非課税になる

確定拠出年金を利用する際の掛け金は企業または個人が拠出しますが、どちらの場合も掛け金は非課税になります。

企業型の場合は企業が代わりに掛け金を支払っているため、個人の収入として計上されません。

個人型の場合は掛け金を支払っても、全額所得控除を受けることができるため、所得税がかからないようになります。

運用益に対して課税されない

通常、資産運用をして利益を得た場合には所得税15%、住民税5%の計20%が課税されます。

しかし、確定拠出年金を利用して資産運用をした際は、非課税となり上記の税金がかかることはありません。

そのため、税金として納めるはずの分まで再投資できるので、通常の資産運用をするよりもお得になります。

受け取る際には税率が軽減される

確定拠出年金は一時金と年金の2種類の受け取り方がありましたが、どちらの受け取り方でも控除が適用されます。

一時金として受け取る場合には退職所得控除が、年金として受け取る場合には公的年金等控除を受けることが可能です。

退職所得控除は勤続年数によって金額が異なり、公的年金等控除は国民年金等との合算した所得に対しての控除になるため、どちらも金額が大きくなると控除が受けられなくなることもあるので注意しましょう。

関連記事:確定拠出年金でいくら節税できる?税控除額の計算方法もご紹介

関連記事:確定拠出年金にかかる税金とは?一時金と年金の違いについても解説

確定拠出年金の2つのデメリット

デメリット

確定拠出年金を利用するメリットは下記の2つです。

  • 運用中に元本割れする恐れがある
  • 契約途中に引き出すことができない

運用中に元本割れする恐れがある

確定拠出年金は資産運用をして、将来受け取ることができる年金額を増やすという仕組みです。運用する商品には「元本確保型(定期預金など)」「元本変動型(投資信託)」があります。

元本変動型の投資信託を選んで運用を失敗してしまうと元本割れしてしまうリスクもあります。

もちろん、資金が増えるという可能性もありますが、資産運用についてあまり詳しくなく、購入する商品を間違えてしまうと大きな損をする可能性もゼロではありません。

確定拠出年金を始めるなら資産運用について知識をつけておき、リスクを分散できるような商品選定が大切です。

契約途中には原則として引き出すことができない

確定拠出年金は原則として契約期間中に引き出すことができません。

例えば、契約期間中に病気を患ってしまいお金が必要になったという場合にも引き出すことはできないため、資金に困ってしまうということもあります。

そのため、資金に無理がない範囲で拠出をしていくようにすることが大切です。

関連記事:確定拠出年金のメリット・デメリットとは?企業型DC、個人型DCの違いについても解説

企業型確定拠出年金のマッチング拠出とは

企業

企業型確定拠出年金にはマッチング拠出という制度があります。マッチング拠出は、企業が拠出した掛け金に加えて、従業員も掛け金を支払う制度のことで、より多くの資金で資産運用を行うことができるようになります。(参照元:労働金庫連合会

マッチング拠出で支払った掛け金も所得控除の対象となるため、節税をしたいという方にもおすすめでしょう。

ただし、企業が拠出する金額を上回らないことと、年間の拠出限度額を超えないようにすることが条件です。もし、いくらまでなら支払えるかを知りたいときには、会社の担当に問い合わせてみてください。

まとめ:確定拠出年金は個人型と企業型の2種類があり、加入できる人に違いがある!

ピース

確定拠出年金には個人型と企業型の2種類がありました。受けることができる税制上の優遇等は大きな違いはありませんが、加入できる対象者に違いがありました。

どちらの場合も掛け金や運用益は非課税となり、受け取りの際は控除を利用することができるため、あなたの働き方に合わせて確定拠出年金を利用することが大切です。

ぜひ、今回紹介した内容を参考にあなたに適した資産運用を行ってみてください。

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