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「キャッシュフロー表って何?」
「キャッシュフロー表はどうやって作るの?」
「キャッシュフロー表で家計の改善ができるの?」
このような悩みを抱えていませんか?
家計の収支を長期的に考える際におすすめのキャッシュフロー表。聞いたことはあっても、実際に自分で作るとなるとよくわからない方もいるでしょう。
この記事では、キャッシュフロー表の作り方や活用方法について解説します。キャッシュフロー表の作成におすすめのツールもご紹介。この記事を参考にすれば、あなたのライフプランに合わせたお金の動きを予測できるでしょう。
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目次
キャッシュフロー表とは、経過年数ごとに収入や支出・資産残高などのお金の動きを一覧にした表のことです。今後のライフプランをもとに、中長期目線で客観的にお金の動きを分析するために使用します。
将来の収支を予測して貯蓄額の推移を一覧で確認できるため、今後の家計の状況をある程度把握できます。あなたのライフプランが実現可能かどうかを判断する軸にもなり、家計の問題点や解決策を見つけるきっかけになるでしょう。
「ライフプランをもとに将来のお金の動きまで予測するなんて面倒くさそう」と思う人もいるでしょう。しかし、キャッシュフロー表を作って将来必要になる金額がわかれば、いざという時に資金不足になる事態を防げるかもしれません。
たしかに手軽なものではありませんが、手順通りに進めれば意外と簡単に作成できます。キャッシュフロー表を作成する手順は以下の通りです。
キャッシュフロー表の作成方法
スムーズに作成するために各手順について詳しくみていきましょう。
まずは、明確に決まっていなくても良いので、ある程度「こんな人生を送りたいな」というライフプランを考えてみましょう。
希望のライフプランが実現可能かどうかは後から判断するので、まずは理想のプランを書き出してみましょう。
家族全員の年齢を表の各年に入力しましょう。年齢は12月末での年齢か、年度末の3月末での年齢のどちらかに統一します。統一さえすれば入力方法はどちらでも構いません。
子どもの教育費が気になる場合や会社の決算時期が3月末の場合は、3月末の方が管理しやすいのでおすすめです。個人事業主や家計の管理を12月で締めている場合は、12月末が管理しやすいでしょう。それぞれの基準に合わせて決めてください。
子どもの進学や就職・結婚、夫・妻の退職などは家計に大きく影響を与えるイベントです。必ず記載しておきましょう。
今後、定年退職するまでの収入と定年退職後の収入を見積もって表に入力します。定年退職までの収入で確認することは主に以下の4つです。
具体的な金額が分からなければ、該当する年齢の平均額を入力しましょう。次に、定年退職後の収入で確認することは以下の4つです。
年金額は「ねんきんネット」に登録するとインターネット上で確認できます。確定拠出年金は会社や事業者の規定を調べ、掛け金や受け取り方法などを確認してください。入力する収入はすべて、手取り金額にしましょう。
次に、今後の支出を見積もって入力しましょう。家計簿ほど細かく項目を分ける必要はありませんが、以下のように大まかに分けると管理しやすいのでおすすめです。
特に居住費と教育費は、途中で予定が変わる可能性が高い費用です。項目を別にしておくことで予定が変わっても対応しやすくなります。
車を持っていない場合は、車両費の項目は削除してレンタカーなどをする頻度を割り出してその他か生活費に入れましょう。住居費に関して、家を持つ予定がない場合、今後毎月発生する賃貸料を計上してください。
手順③と手順④で計算した収入と支出から、夫婦のどちらか若い方が100歳になるまでの収支を算出していきます。そして、今後の貯蓄額の推移を長期的に確認しましょう。
収支が黒字であれば、そのライフプランで基本的には問題ありません。しかし、収支が赤字であれば、収入か支出を見直さなければならないことになります。
キャッシュフロー表の作成は少し手間ですが、一度作成してしまえば今後のお金の動きがクリアになります。しかし、作るだけで満足してしまっては、せっかくのキャッシュフロー表が役に立ちません。
ここでは、作成したキャッシュフロー表を活用して、家計を改善する方法について詳しく解説します。キャッシュフロー表の活用方法は、主に以下の3つです。
キャッシュフロー表の活用方法
各方法についてみていきましょう。
ライフプランと収支の推移から、どうすればお金がいくら不足するのかを明確にします。例えば以下のような要素です。
作成したキャッシュフロー表と別の可能性がある場合、もう1つの可能性の場合にどうなるのかも見積もりましょう。
上記で算出した不足分を補う方法としては2通りあります。「支出を減らすこと」と「収入を増やすこと」です。支出を減らす方法は単純で、生活費やその他に含まれる旅行費などで節約をすること。
収入を増やす方法は主に以下の3つです。
解決策を考えても実現が難しいと判断した場合は、ライフイベントの見直しを検討しましょう。
キャッシュフロー表は、定期的に見直して状況の変化に応じて修正しましょう。最初に作成した時から時間が経てば、いろいろと状況は変化します。
例えば消費税率の変動や制度の改定です。実際に2019年には消費税が10%に引き上げられ、2020年からは幼児教育・保育の無償化や高等教育修学支援新制度が導入されました。生活費や教育費など、今後も予定していた金額から大きく変わることがあるかもしれません。
一度作成したキャッシュフロー表を修正するのは面倒に感じる人もいるでしょう。しかし、定期的に見直して都度課題を解決することで、家計を守れます。状況に応じて変更すると、キャッシュフロー表を真に活用できるのです。
キャッシュフロー表は手書きで作成することも可能ですが、書く時間や計算の手間がかかります。そこで、キャッシュフロー表の作成におすすめなツールを3つご紹介します。
キャッシュフロー表を作成するツール
Excelは自分の好みにカスタマイズできるため、ネット上で公開されている雛形が合わない人におすすめ。専用ソフトは、計算が自動でできるのがメリットです。補足説明もあるので初心者におすすめです。
日本FP協会のキャッシュフロー表はPDFかExcelでダウンロード可能。Excelは関数が設定されているので自動計算されます。
キャッシュフロー表をより詳細に作成する場合、物価の上昇率なども加味する必要があります。詳しく知りたい場合はファイナンシャルプランナーに相談しましょう。
キャッシュフロー表が複雑になってわからない場合も、ファイナンシャルプランナーに頼るのがおすすめ。わかりやすい作成の仕方や収支の改善方法にもアドバイスがもらえます。プロに相談することで、今後のお金の流れがより明確になって安心できるでしょう。
この記事では、キャッシュフロー表の作り方や家計改善のための活用方法について解説しました。調べることも多く作成に手間はかかりますが、手順に沿って作成すれば今後の家計を守る強い武器になります。
お金の流れや必要な資金が見えていないと、いざと言うときに何かを諦める必要があるかもしれません。理想のライフプランをできる限り実現するためにも、今のうちにキャッシュフロー表の作成にチャレンジしてみてください。
高柳政道
CFP・1級ファイナンシャル・プランニング技能士
静岡県出身。小売業やメーカー営業を経験後にライターへ転身。 FP資格を活かして執筆業務を行う。 得意分野は「株式投資」「保険」「クレジットカード」「カードローン」など。 保有資格は「CFP」「1級ファイナンシャル・プランニング技能士」。
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